懸案の日向大神宮へ

  • 2019.01.09 Wednesday
  • 06:47

隠れパワースポットとして、テレビでも取り上げられる事が多い「日向大神宮」はまだ行った事がありませんでした。

日向と書いて「ひむかい」と読みます。

東海道を大津、山科から三条大橋に向う一歩手前「蹴上」の山沿いにあります。

この「蹴上」の地名の由来はこの地が罪人の処刑場所で、切られた首を穴に蹴り上げたという所から付いたという説も。

地下鉄東西線の蹴上駅から東に向ってすぐに石の鳥居があります。

ここから坂を登って山に向います。

 

上がると直ぐにあるのが「蹴上のインクライン」の頂上。

琵琶湖疎水の終着点で運河の舟の上げ下ろし場所、桜の名所でもあります。

舟を乗せる台車はここから動物園の裏側の大きな水溜まりまで昇降していました。

その為の滑車もみえます。

台車は下の方の坂の途中にもう一台置いてあります。

橋の反対側は疎水の終着点。

疎水の水は現在チョロチョロで写真中央にトンネルが見えます。

左がわにレンガとコンクリの壁のようなものもトンネルでそちらは水が満杯、勢い良く直ぐ向い下にある蹴上浄水場に引き込まれていました。

この場所が琵琶湖疎水通船の降り場となっている様で、春になると再開この疎水も水が満杯に。

 

こちらをまたぐ橋から登って行くとお寺との分かれ道、その右端の道を上がります。

可成り上がった所で左側に本殿がありました。

 

拝殿の向うに外宮、その奥に内宮があります。

 

こちらは外宮。

祭神は天津彦火瓊々杵尊(あまつひこににぎのみこと)他。

お詣りしているのは私ではありませんが、頭の照り具合は似ているかも。

 

そして橋を渡って内宮へ。

境内には多賀神社、春日神社、神田稲荷神社、戸隠神社など沢山の祠が祀ってあります。

内宮に近づくと。

これ以上近づいて撮影するのは不敬なのですが、近隣の神社にはない形。

伊勢神宮の内宮本殿に似ています。

ご祭神に天照大御神を主神とされているので納得。

 

そしてこちらからぐるっと回って「天の岩戸」に。

胎内くぐりと同じ意味合いが有ってくぐり抜けると生まれ変われるのだとか。

 

この後、伊勢神宮遥拝所へ。

山の頂上迄可成りの坂を又登ります。

途中、かの台風21号の被害跡があちこちに。

道を塞ぐ倒木は処置されていましたが斜めに傾いた杉はそのまま、塞がない倒木はそのままでした。

景色が元に戻る迄まだ数年は掛かりそうです。

 

頂上迄上がると伊勢神宮遥拝所が。

ここから拝礼して振り返ると。

平安神宮の大鳥居、その向う横に広がる森が御所、この写真の一番上にかすかに見えるのが左大文字。

この遥拝所、御所と伊勢神宮を結ぶ直線上に有ったという事。

考えられていますね。

 

帰り道、蹴上駅の入口の側にある店が気になって入ってみました。

店の名前はキックアップ。

入口は倉庫に入る様な佇まい、店内は山小屋を思わせる雰囲気です。

メニューは少なめですが、ジョッキを冷凍したビールの泡が凍って食べものを引き立ててくれます。

ピザとソーセージはなかなかの味。

夜だけの営業を現在ではランチタイムも。

隠れ家的な雰囲気は独特ですが、もう少し窓など開放的でも良いかもしれません。

価格もリーズナブルなのでお薦めです。

 

応仁の乱で殆どを焼失した日向大神宮でしたが、松阪の農民の寄進から始まった再建はそれ以後の家康や時の天皇から援助があり続けて現在に。

まだまだ知られていない神社です。

初詣は伏見稲荷大社へ

  • 2019.01.03 Thursday
  • 07:50

毎年恒例の初詣は伏見稲荷大社。

二日の早朝にお詣りするのが習わしになっています。

午前十時頃になると押すな押すなの大賑わいになるので、朝の七時過ぎにお詣りします。

夜が明けきらないので暗め。

正面大鳥居の脇には狛狐。

白狐が神の使いとされているので農業の神様である稲荷大社の狐は稲穂を銜えています。

尻尾の先には炎の上がった宝珠。

 

朝が早いので露店の殆どはまだ開いていません。

 

中鳥居迄進むと大きなモニターが混み具合を写していました。

昨年は無かったのですが。

 

こちらは本殿。

お祓いの最中でご祈祷を受ける人で満席でした。

こちらの狛狐も稲穂を銜えていますが、商売繁盛の神様でもあるので「宝尽くし」の中の鍵や巻物、宝珠を銜える狛狐が境内に居るそうです。

時間があれば探してみるのも一興。

 

こちらも昨年中に新築された数寄屋風の建物。

啼鳥菴と言って小鳥のさえずりを聞く休憩所だそうです。

まだ閉まっていましたが。

 

お馴染みの千本鳥居。

啼鳥菴の前からも上がれますが、この鳥居をくぐって上がると神様が降臨されたという稲荷山の頂上に。

有名な俳優の実家がこちらの参道途中にある御茶屋さんであるのは有名です。

山の中腹から毎日学校に通われたとか。

 

お詣りすると頂くのがこちらのお守り「しるしの杉」

猪の絵馬など一年間工房を護って下さいます。

 

朝食はこちらで。

うどんや蕎麦に稲荷寿司を頂きました。

お味はなかなかのもの、ここ数年毎年ここで。

鯖寿司などのお持帰りもあります。

 

多過ぎる人出を避けるのは早朝に限ります。

帰宅に向ったのは8時頃、駅から可成りの人が大社に向い始めていました。

矢張り綺麗なロームのイルミネーション

  • 2018.12.18 Tuesday
  • 07:48

昨日、ロームのイルミネーションへ行ってきました。

ロームは半導体の世界的企業で京都に本社があります。

私有地に並木道を市道に併設し、市民に開放するなど地元への貢献度の高い会社。

 

業績悪化の一時中止されていましたが現在は毎年恒例に。

敷地に臨時駐車場を設ける事もあって土曜日は車が大混雑になります。

 

向うはロームの社屋の一棟。

 

右下は公園でその樹々にもイルミネーションが。

 

この広場の灯りは毎年変わっています。

音楽に合わせて手前の数あるポールイルミネーションも変化、向う側のパネルも雪花紋など雪景色をイメージした動画に。

大きなパネルは今年は小さくなりましたが、可成り頑丈な骨組みに支えられています。

台風等、もしもの際の事故を考慮されたのかも。

こんな風に変化。

 

この前でたむろしていたとってもを大きなワンちゃん。

思わず可愛い!!が。

愛想の良い真っ白なグレートピレニーズが二匹、真っ黒なレトリバー系が二匹、バーニーズは老齢なのか腰を支える器具をつけて。

しっかり触らせて頂きました。

 

 

並木道。

春日通ですね。

 

京都駅から出る京都定期観光バスもナイトツアーではここを通る様です。

天井が開いているので開放感抜群のバス。

幸い、ここ数日では最も暖かい日だったので良かったと思います。

 

五条通には鞠系のイルミネーションが。

 

春日通を挟んで二つ。

 

適度に混んでいましたが矢張り平日、余裕で撮影しながら散歩出来ました。

 

何回来ても心弾みます。

自宅から散歩圏に。

ちょっと羨ましいでしょう。

京都最後の紅葉:城南宮

  • 2018.12.09 Sunday
  • 18:40

昨日、京都では一番遅い紅葉の名所と言われる城南宮へ行ってきました。

城南宮は平安遷都の頃の創建で都の裏鬼門を護る社として守護されてきました。

「方除けの神様」として知られています。

戦乱で焼失しましたが、取り囲む様に離宮が築かれ院政の拠点となったとか。

この離宮は方位の災いを無くす為、宮家の転居や旅行の際の前に滞在する拠点となりました。

その影響もあって京都では、新築の際の地鎮祭では城南宮の「清めの砂」を撒いたり祈願するのが習わしになっています。

 

こちらは拝殿から見た本殿。

 

こちらは巫女さんが舞を踊る神楽殿。

 

紅葉を求めて神苑に、拝観料は600円。

入って直ぐ驚いたのは枝垂れ梅の数。

それほど広くない場所に150本程植わっています。

梅は新しい枝に花芽がつくので2月頃が楽しみです。

紅白が混ざっているそうです。

 

平安の庭周辺は紅葉が見頃でした。

お楽しみ下さい。

 

 

 

 

 

藤棚の黄変も。

 

城南宮は「曲水の宴」でも有名です。

水の流れは禊を意味します。

流れの縁に座って流れてくる盃がくる前に和歌を詠み、その盃の酒を飲み干し次に回すという宮廷の宴。

こちらがその場所になります。

 

城南宮道を挟んで南側にも綺麗な庭があります。

池には見事な緋鯉。

 

こちらは茶室「楽水軒」

広い綺麗な庭を眺めながら一服の茶といきたいところです。

 

こちらの庭にも紅葉があります。

左は山茶花みたい。

藤棚もあります。

 

ぐるっと反対側はこんな庭。

桃山の庭と名前が。

こちらから見えませんが、この向う側にも白砂の城南離宮の庭があります。

 

お茶を頂ける茶席の前はこんな紅葉が。

 

もう少し多めならと思うお茶でしたが美味しく頂きました。

料金は300円。

 

城南宮は鳥羽伏見の戦いの開戦場所にもなったところ。

院政の拠点であったり歴史の表舞台でした。

日本一の盆栽展:大観展

  • 2018.11.30 Friday
  • 06:54

先日、日本一と言われる大観展に行ってきました。

地下鉄の蹴上駅を下車しインクラインを通ると見事な紅葉。

直ぐ側の南禅寺に入る車が全く動きません。

満車の駐車場に押し寄せている様です。

国際交流会館や無鄰菴の紅葉を見ながら会場の「みやこめっせ」へ。

本名勧業館なので各種の催事がいくつもありますが、常設で地下にある「京都伝統産業 ふれあい館」はお薦め。

表に植わっている紅葉も赤くなって。

こんな像も。

何か直ぐ分かります。

 

大観展は盆栽を趣味にされている方には聖地。

私も百鉢近く持っていた事もあるのですが、ここへ来るとがっくり。

出品作が凄過ぎるからです。

作品は撮影可だったので幾つかご紹介しましょう。

「縮緬葛」

 

一番多い「五葉の松」

石付の様です。

 

枯れた様に見えますが、多分薬品処理をして化粧してあるのだと思います。

「楓」

 

「ブナ」

 

こちらは「柘榴」

風情があります。

 

「紅葉」

 

華奢で可憐な「真弓」

 

「石付楓」

 

そして「皐月」

皐月がどうしてこれほど葉が小さくなるのか、不思議です。

ドイツやイタリアからの出品もあり、外人さんも結構来ていました。

 

柘榴と真弓以外は持っていた事がありますが、これを見ると近づくのは百年後だと。

 

盆栽会の超有名な作家の作品も販売されていましたが、最高値は一千八百万円。

高いものは全て売約済み、清時代の大きな鉢も一千八百万の値札、高い鉢は殆ど売約済。

何と言う世界なんでしょうね。

岐阜:大垣の街と谷汲山の紅葉

  • 2018.11.14 Wednesday
  • 06:37

岐阜の大垣とその山手にある谷汲山の華厳寺と横蔵寺の紅葉を見に行きました。

 

大垣城は関ヶ原の戦いの際、石田三成の居城であったとされますが、一時本陣を構えただけで城下町として強固にしたのは徳川家臣「戸田氏鉄」の一族。

明治の廃藩置県迄、善政を布いたと言われています。

例によって戦災で焼失、昭和に再建されましたが、七年前戦災前の形に修復されました。

残念ながら鉄筋コンクリートで、戦災前は国宝に指定されていました。

天守の最上階から観た隣の公園、紅葉も。

三成が見たかもしれない関ヶ原の遠望。

右上にあるのが伊吹山、稜線の一番低い付近、紅葉の木の上のあたりの先が関ヶ原でした。

今も大垣市民に慕われている「戸田氏鉄」の騎馬像。

 

この後「大垣市郷土館」へ。

見事な庭園もありましたが、大垣が湧水の街である証、湧き水がありました。

大垣は朝鮮通信使が通行の際何度も宿泊した所でもあり、現在はその通信使に関する資料が公開されていました。

 

この後、大垣が芭蕉の「奥の細道」の結びの地となった事の記念館に行ってきました。

入館料は300円、3Dの映像が見られるのですが、時間が合わず。

館内では芭蕉の旅の詳しい道中の様子や俳句等が紹介されています。

俳句好きには価値がありそうです。

この敷地には「無可有荘」というお茶室があります。

大垣藩の家老の別荘だそうで移築されこの地に残っています。

丁度前の敷地でお茶の接待がされていましたが、この縁に寄るものだと思います。

この向いの水門川の畔に芭蕉の像があります。

春の桜も良さそうですね。

その時、水門川に予期せぬものが。

たらい舟です。

風情があります。

見た通りこの水門川は大垣城の外堀だったのです。

緩やかに川は流れています。

この堀に沿って散策。

次々とたらい舟がやってきます。

パイプの鐘が鳴らせる吊り橋。

こんな滝も。

この後、たらい舟の乗船場が見つかったのですが、予約で一杯だとか、残念。

 

この堀の北西角に八幡神社があり丁度七五三のお詣りがありました。

その一角にもどんどん水の湧いてくる湧水の井戸がありました。

こんな湧き水は今回だけで三カ所発見、昔はあちこちにあったそうです。

 

次の日、大垣を始発とする樽見鉄道と養老鉄道それに揖斐川町コミュニティバスを使った紅葉の周遊に。

この時期だけの周遊券が千円で発売されていました。

樽見鉄道はディーゼルカー、旅に来た雰囲気に。

大垣から乗車、谷汲口で下車、待ち合わせていたバスで谷汲山華厳寺へ。

樽見鉄道沿線途中は柿畑が大半でした。

参道手前で下車、一キロはある上り坂の参道は両側に店がずらっと。

朝が早めだったので、まだ人は少なめ。

華厳寺の紅葉です。

可成り大きな寺。

拝観料は無料です。

なかなかの風情です。

手入れした庭はありませんが、自然と一体化した趣も悪くありません。

紅葉は最盛期はもう少し後。

まだ青葉も残っています。

ご夫婦の背中に癒されそうです。

こちらは本堂から。

本堂脇から。

華厳寺を出る頃、昼近くになったのでこちらの名物「味噌田楽」を。

じつはバスの乗車時間もあって二軒で頂いたのですが、どちらも美味。

特に卵がなんでこうなるの?と思うくらい美味しかったです。

安価な柿など買いたかったのですが、重くて断念。

人出が増え続け、ある店ではテレビで紹介された椎茸料理が売切れとなっていました。

 

この後、バスで横蔵寺へ。

手前で下車、少し歩きましたが、山の匂いが清々しく歩いているだけで幸せになりそうです。

清らかな清流は飛鳥川、夏は蛍、春はアマゴでしょうか。

参道に掛かる医王橋が見えます。

天台宗伝教大師の開祖によるお寺で、比叡山再建の為、こちらの御本尊は延暦寺に移って根本中堂の御本尊になっています。

38の僧坊があったそうでその跡が今も残るそうです。

客殿です。

こちらは山門。

本堂も少し見えます。

三重塔の横から。

こちらの寺は本尊は薬師如来坐像ですが秘仏、六十年に一度ご開帳されるとか。

京都の深泥ヶ池の畔に祀られていたという説も。

重要文化財の仏像も多く、そちらは上に登った瑠璃殿に安置されています。

その中で深沙大将という木像は河童の沙悟浄でこの寺でも一番人気の仏像。

向いにある舎利堂と合わせて500円の拝観料。

舎利堂は妙心上人の舎利仏だけが安置されています。

断食で入定されミイラとなってそのまま安置されています。

そのまま拝見出来ますが、気持ちをしっかり持っていないと驚く事は必定。

珍しいお寺である事は間違いありません。

 

青紅葉もありますが、こちらの方が紅葉が進んでいた様です。

華厳寺、横蔵寺両方ともなかなか大きな良い寺です。

 

この後バスに乗って揖斐駅へ、養老鉄道に乗って大垣へ。

電化されていますが、前後左右に大きく揺れるのはバス並みかそれ以上。

大垣から乗ったJRの快速とは大違い、これも地方旅行の楽しみの一つです。

丹波篠山の古刹と柏原

  • 2018.10.16 Tuesday
  • 08:08

黒豆の名産地で観光地としても知られる丹波篠山には二年に一度は訪れています。

今年も黒豆を求めて丹波篠山に行きましたが、ひょんな事から城跡や街並を外れて古刹に。

 

先ず行ったのは紅葉の名所「大国寺」

小さなお寺ですが、紅葉が始まりかけていました。

本堂は室町時代に創建で重要文化財。

手前の青紅葉も綺麗です。

右の方に坐像が見えますか?

「びんずる様」と言って病の箇所を撫でてから自分もその箇所を撫でると薬効があるとされる仏様です。

この本堂は軒先に上がると本尊を拝顔出来ます。

重文の薬師如来、大日如来、阿弥陀如来、持国天、増長天。

小さいながらも良いお寺です。

紅葉の最盛期は超お薦め。

 

この近くにお寺を発見、「文保寺」です。

「ぶんぽうじ」と読みます。

創建は何と645年、大化元年です。

最盛期は21の伽藍を数えた大寺院でしたが、天暦の乱と明智光秀の丹波攻めで二度全舎焼失を経験しています。

江戸中期に再建されました。

その「楼門」

風情満点、両脇に仁王、大きな藁草履が掛けてあります。

山の斜面に伽藍が点在、上がって行くと塔頭の「大勝院」が。

他に真如院、観明院が参道沿いにあります。

その参道は川の側。

勾配がきついのですが風情があります。

一番奥に本堂。

御本尊は秘仏の「聖観世音菩薩」と「千手観世音菩薩」。

この11月3日から7日まで再興七百年を記念して御開帳されます。

天台宗の寺院で本堂はこんな彫刻も。

千社札や燕の巣の跡も。

 

この後、前から気になっていた近くの丹波町の「柏原藩陣屋」跡へ。

カーナビで見つからなかったので、すぐに見つけた趣のある建物に。

「たんば黎明館」小学校から病院、そして女学校の校舎に使われた建物。

明治18年に建立されました。

中に入るとなかなかのもの。

一階にはフレンチレストラン、車なのでワインの飲めないフランス料理はパス。

二階にランチバイキング「タンバール」があったので閉店ぎりぎりに無理を言って対応して頂きました。

なかなかの美味、私はトマト風味のキーマカレーが気に入ってお代わりしました。

 

陣屋は直ぐ側にありました。

こちらは陣屋前にある長屋門。

立派な門は大名ならでは。

入ると陣屋があります。

破風屋根が立派です。

奥行きも大したものなんですが、小学校に使われた事も。

昨日は休館日で中に入る事は出来ませんでした。

隣には小学校があり子供の声が騒がしい程。

 

こちらの地名「柏原」ですが「かいばら」と読みます。

その昔この地は「加伊原」と呼ばれていたのですが、領主の転移の都合で柏原になりました。

読み方は昔のままに「かいばら」とされたのは領民の願いからだとも。

丹波市柏原は八幡神社の門前町として開きましたが、後に織田家柏原藩の城下町として栄えました。

小さな祠の様は神社も点在、織田家にまつわるのものが大半の様です。

 

そこに見つけた超お宝の木がありました。

根が橋の代わりになったという欅です。

根が8mの川をまたいで地中に。

「木の根橋」

推定樹齢千年とされる欅は現在でも盛んな樹勢だとか。

 

帰り道、素敵な店を発見。

「中島大祥堂」

茅葺きの尖った屋根が特徴のお菓子屋さん。

和菓子もありますが綺麗な洋菓子がメインの様で、人気の少ない街並ながらけっこう人が居ます。

尖った屋根、内側はこんな風でした。

和傘をモチーフにした茅葺き天井。

お洒落です。

こちらの隣にはカフェレストランがあります。

洋菓子の他に本格的なピザなども。

ティータイムを楽しみました。

その建物も茅葺きです。

観光に力を入れていて、11月の10日11日は無料の紅葉巡りバスが福知山線柏原駅前から出ます。

面白い店も増えているそうで、若い女性が増えつつある様です。

どの様に発展するのか楽しみです。

 

結局黒豆は手に入りませんでした。

五十年前の名品を再現

  • 2018.10.14 Sunday
  • 09:20

「目返し」と言う言葉をご存知ですか?

下染めをして、蝋やゴム、ダンマルあるいは糊などの防染剤で柄を伏せて上から染め上げるもの。

つまり二色に染める事を言います。

下染めをせず、柄を伏せて上染めし、防染剤を落としてからもう一度上から染める「目引き」と言う方法もあります。

 

目引きで仕上げると上がりの色の予測が難しいのですが、その分良い色になると信じている職人さんが多い様です。

 

そんな「目返し」のローケツで五十年程前一世を風靡した図案が見つかりました。

トリックアートの様な民家の模様です。

制作したのがこちら。

下染めは利休鼠、上から青味の紫を掛けて染め上げました。

蝋の筆遣いがそのまま表現されます。

 

こちらは薄色で。

下染めは青磁系、上染めは赤紫を掛けています。

 

こちらは白の上に黒で染めたもの。

筆を持つ職人の息づかいが分かるかも。

 

大きな柄は仕立映えがします。

着姿が美しいのが魅力です。

 

図案の送りが長く、身丈ちかくあります。

上と下は同じ図案。

下の一分を拡大すると。

筆に含まれる蝋がその動きで生地に乗る蝋の暑さを変化させます。

重なった所は厚めに。

 

臈纈として奈良時代から始まったローケツは友禅より遥か前から日本の染でした。

お洒落着として一枚は持っておきたいものです。

壬生狂言を見学しました

  • 2018.10.09 Tuesday
  • 08:00

連休の最終日、工房の定休日でもあったので壬生狂言に行ってきました。

「炮烙割り」で有名なのでご存知の方も多いと思います。

壬生寺は新撰組の壬生の屯所近くにあった寺でも有名。

その屯所の一つであったのが八木家。

その前を通ります。

見学が可能で、直ぐ近くには同じく屯所となった前川家もあり、そちらも公開されています。

屯所が西本願寺に変る前でした。

 

壬生狂言が開催されている時は露店が出ているものと思って昼餉を取らずに壬生寺へ。

呆然!

露店無しです。

仕方なしに狂言会場に。

早かったのですが開場されていたので中に。

料金は千円です。

舞台は演者が居なくても全く撮影禁止、これは悪しき日本の伝統だと思いますが。

舞台はこの建物の向う側にあり、重要文化財に指定されています。

開演は午後一時、終了は午後五時半。

実は一時間程度で幾つかの演目が演じられ、観客の入れ替えがあるものだと勘違いしていました。

この四時間半で六つの演目が10分程度の休憩を挟んで演じ続けられるのです。

 

隣に座ったご夫婦の話では先ずは忍耐ですと聞かされました。

太鼓に鉦、そして笛の割と単調な拍子で無言劇、無言の踊りと言って良いかも知れません。

確かに同じ所作を繰り返して踊るのですから最初は眠たくなるかも知れません。

隣のご主人は解説書を読むと演技の意味が分かって面白いですよと。

 

販売する方が来られたの買い求めました。

縦が二十センチ程の小さな解説書ですが、30程の演目の意味や出演者、ストーリーが載っています。

これを読んで狂言を観ると俄然面白くなってきました。

その所作の意味が手に取る様に理解できます。

 

演じる人は近くに住む人達で構成されているとか。

全てボランティア。

地域の伝統として受け継がれているのです。

 

最初に演じられるのは有名な「炮烙割り」。

陶器の炮烙に願いを書き込んだ皿の様な物。

単に割るだけだと思ったらほぼ40分の狂言でした。

炮烙売と太鼓売が市場の権利の取り合いをし、負けた太鼓売が腹いせに積まれた炮烙を落とすというもの。

皿を演者が見えない程積まれ、それが次々に落として割れるのは壮観です。

この長い時間を拍子に合わせて踊り続けるのですから憶えるだけで大変。

 

次の演目は「土蜘蛛」

源頼光の家臣渡辺綱などと蜘蛛の化身の戦いですが、その手から広く放たれる蜘蛛の糸が観客席迄。

名場面です。

この演目では小学生も太刀持ちで登場、立派な演技です。

太鼓も小学生。

見る程に引き込まれます。

 

その次は「桶取」

生まれつき指が三本しか無い事から生まれ変わるときには普通になりたいと水を汲んで観音様参りをしていた白拍子。

その美しい姿に惚れた商人が言い寄って思いを遂げると、醜い商人の身籠の嫁さんともめます。

その所作の面白い事。

素人とは思えません。

伝統の恐ろしさとも言うべき見事さ。

この演目の終了時で既に午後四時前。

空腹と板の椅子で忍耐の糸が切れて帰る事にしました。

 

全く期待していなかった壬生狂言でしたがこれほど優れたものとは思っていませんでした。

次回休みと合えば、しっかり準備して見学したいと強く思った次第です。

この壬生狂言も鎌倉時代に始まりました。

演目も他の伝統芸能と重なっています。

日本には能や狂言、舞楽に歌舞伎、浄瑠璃など凄い伝統文化が残っています。

誇りにすると同時にしっかりと保護する事も大事な事だと思います。

奇跡の街並:奈良今井町

  • 2018.10.03 Wednesday
  • 06:38

昨日は奈良の橿原市今井町へ行ってきました。

奇跡の街並と言われています。

近鉄奈良線の橿原の少し手前、八木西駅下車で直ぐです。

浄土真宗(昔の一向宗)が武力を持って武士に対抗していた事はご存知だと思います。

工房の直ぐ側の東本願寺でも堀もあれば、裏側には城の様な高い石垣があります。

こちらの「今井町」はそのまま浄土真宗のお寺でした。

周りに堀があり塀で囲まれちょっとしたお城だったのです。

 

一時信長に対抗しましたが恭順したので焼き討ちされる事無く無事に残ったという訳です。

その後お寺は小さくなり敷地に街が形成、商都「堺」の一部として発展しました。

 

八木駅から今井町への入口にある橋と榎。

この橋は名前が「蘇武橋」飛鳥川に掛かっています。

由来は分かりませんが奈良らしい名前です。

この榎は今井町の入口のシンボルに。

 

直ぐ近くに古くから有ったであろう井戸が。

こちらも「蘇武井」と。

 

先ず案内板から今井町まちなみ交流センターへ。

明治36年に建てられたのは教育博物館として、その後今井町役場に。

現在は「華甍(はないらか)」と名前が付き、今井町の歴史資料館となっています。

その階段が素晴らしい!!

 

そのあと街を徘徊しました。

先ず行ったのは酒蔵。

「河合家」

現在も酒を製造していますが、その一部。

見事なカマドがありました。

この今井町が凄いのは街全体の殆どが明治の頃のままに保存されている事。

重要文化財だらけ。

この河合家も重要文化財に指定されていました。

昼時なのでこちらで紹介された蕎麦屋さんへ。

「粋庵」

蕎麦も手打ちで美味しかったのですが、お惣菜や天ぷらそれにお米も超美味。

先程の河合さんで特別にこの店用に作られた生酒がまた美味。

帰りに似た酒を買った程。

ご飯をアテに飲めるのは初めてでした。

左の木はあの榎です。

 

街を散策するとこんな風景です。

 

 

これだけの街並に人が居ません。

何と勿体ない事か。

 

商人の街であったので侍を上から見下ろせなかった故二階は低め。

虫籠窓も普段は閉めたままです。

 

こちらは重文の旧米谷家。

中には蔵や珍しい蔵前座敷もありました。

こちらの写真見覚えがありませんか?

家内が写っていますが。

ほぼ毎日CMでご覧になっている筈。

朝ドラのロケにも使われました。

 

こちらも重文の音村家。

豪商ばかりが集まり、当時奈良の資産の7割がこの今井町に集まったとか。

 

こちらは低めながらお城の雰囲気もある今西家。

バカでかい敷地にあります。

 

こちらは今西家と並ぶ豪商で藩の蔵元を務めていたとされる豊田家。

屋根の修理で重文指定はされていませんが、隣の分家が指定されています。

この向いに財に任せて収集した骨董等が展示されている豊田家の記念館があります。

 

最後に寄ったのが「珈琲さとう」

カフェがこの今井町で増えたそうでこちらもその一つ。

街の人の少なさから誰も居ないと思っていましたが、結構賑わっていました。

味は秀逸。

 

これだけの街並は例を見ません。

外国の方が知れば大賑わいになる事は間違い無さそう。

 

宣伝の仕方では大化けすると思われる価値を持った街並。

勿体ないですね。

ここで出会った人は皆親切。

奈良の人は遠慮が過ぎるのかも。

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