単衣のお誂えは七福神

  • 2018.09.21 Friday
  • 06:30

ご結婚の記念日が9月、その撮影に合わせて単衣のご注文を頂きました。

着姿のお写真を頂き、ご了解を得たのでご紹介します。

 

ちょっと変った図柄。

何と七福神、それもワンちゃんです。

頂いた参考図柄はそのまま使えないので全面的に描き直ししています。

好まれた地色は単衣には珍しい暖色の「支子色」くちなしいろ)でした。

華やかな着物にしたいとの事で、地色は工房で顔映りを見て決められています。

お仲の良いのはご覧の通り、羨ましい限りです。

 

単衣なのでご希望の晴れやかさの中にも涼しげさが必要。

相反する命題に配色は明るいめを選定しました。

図柄はメールのキャッチボールで、七福神に目出度い宝船と宝尽くしを合わせて使うことに。

 

上前のメインには「宝船」を、鏡に映った後姿には残りのワンちゃん七福神も。

 

立ち姿。

 

前を拡大して見ました。

 

以前、同じ様にご夫婦で撮られた記念写真をご覧頂いているので、覚えておられる方も居られるかもしれません。

子供の記念写真を撮られる方は多いと思いますが、夫婦あっての子供、記念撮影したり仲の良いのは何事にも増して良い事だと思います。

 

新作の段染めとローケツのショール

  • 2018.09.16 Sunday
  • 06:24

ペイズリー地紋の丹後ちりめんを使った段染めのショール。

人気があって制作を続けています。

公開したことのない配色の段染めが出来たのでご紹介します。

段染めは道行からお洒落な訪問着まで使われる刷毛を使った手描です。

抜き房は専門の職人さんにお願いしています。

掻練(かいねり、鉄色、紫紺の組み合わせ。

こちらは茜色、灰青、黒紅の三色。

 

こちらは金春色、白群、藍鉄の三色。

人気の配色はほぼ同じ配色で制作を続けています。

 

今回ローケツの堰出し技法を使ったショールを制作しました。

蝋を描いて、自然乾燥で染め、その後に又蝋を描いて染めるを繰り返すというもの。

ファッショナブルに仕上がっています。

「ウンカナーレ」運河をイメージして。

 

「カリコ」更紗。

 

「エレナ エ トルビーネ」光と渦。

 

「アラベスコ」モスクのタイル柄。

 

大きさは幅が45cm、長さが約2m。

価格は段染めが6,500円。

ローケツの堰出しは12,000円です。

いずれも税込価格。

お菓子屋さんの農業公園:ラ コリーナ

  • 2018.09.12 Wednesday
  • 06:20

滋賀県には規模の大きな公園が幾つかあります。

先ずは子供を遊ばせるにはうってつけの「希望ヶ丘」、バーベキュー等が楽しめる農業公園の「ブルーメの丘」、規模は小さいのですが道の駅でもある「アグリパーク竜王」など。

何度も訪れています。

今回行ったのは最近話題の農業公園「ラ コリーナ」。

近江八幡で行列の出来るバームクーヘンで有名な「たねや」さんが開業しました。

和菓子の叶匠壽庵さんの和テイストの「寿長生すないの郷」が有名ですが、こちらはちょっとメルヘン。

入口がこちら。

ここから入って行くと、歩道の先にメルヘンチックな建物があります。

何と屋根が芝生で覆われています。

近づくと。

入口にはトユがあるのですが水がポタポタと落ちています。

中は和菓子とバームクーヘンの販売所。

その一角に希少なものが展示してありました。

和菓子「落雁」の型。

この型を彫る職人さんは殆ど絶滅したと聞いています。

昔、この型を彫る職人になりたかったのを思い出します。

見事ですね。

和菓子の店舗がこちら。

土産にどらやきとカステラを。

和菓子の製造実演も見られます。

こちらの建物の二階はセンス抜群の佇まい。

カフェになっていて、バームクーヘンと喫茶を楽しみました。

その天井がこちら。

ドットの様な物は炭、白漆喰に図柄になる様な埋め方をしています。

 

こちらから外で出ると曲線の廊下が。

こちらの屋根も芝で覆われています。

この廊下の真ん中辺りに建物がありました。

こちらは有名なショット。

朽ちた様なミニから木がが生えています。

外されたドアもオブジェとして放置?されていました。

中には二階建てバスが。

こちらではかき氷やライスコロッケの様な食べ物等も販売。

アンティークなバイクも。

右側はトライアンフの様で、今も使えそうな雰囲気。

そしてこちらはシトロエンのバン。

上にあるのはヴェスパのスクーター。

 

廻り廊下に出ると土のオブジェ。

向う側に見えるのが「たねや」の本社だとか。

現在は入れませんが幾つかの店舗が開業予定だとか。

 

こちらは農業体験などイベントが常にあるそうです。

稲もたわわに。

鳴子も。

本社建物の直ぐ横にはカステラの店舗がありました。

切っている作業も拝見。

外に出ると芝生屋根の下がこんな形に。

傾斜した柱と軒が良いですね。

上の芝生屋根を見ると映画「ロードオブザリング」の風景を思い出します。

 

土日は車も入れない程の盛況だとか。

残念ながらお菓子がテーマの農業公園、ビールが飲みたかったのですがこれからのリニューアルに期待です。

手描友禅タペストリーの新柄

  • 2018.09.08 Saturday
  • 06:33

手描友禅のタペストリーに新作が出来ました。

お部屋を明るくする配色と柄。

振袖の様に若々しくお部屋を照らします。

 

臙脂の地色に吊り雛ならぬ「吊り雪輪」。

 

同じく、臙脂地の「扇面に宝尽くし」霞取りで変化を。

 

こちらは染め分けした地色に「連桜」

桜も意匠化してモダンに。

 

こちらは鉄紺地の「紐蝶」。

鉄紺とは深い青緑。

 

こちらも鉄紺地の「抱き蝶紋」。

 

こちらは黒に近い紫紺の「青海兎」。

兎と波は取り合わせが歴史的です。

 

最後は黒地の「丸取段」

手描友禅の良さを広く知って頂ける様、お求めしやすくなっています。

 

価格は4,800円、お部屋を生き生きとさせますよ。

普段着の単衣小紋

  • 2018.09.03 Monday
  • 13:56

そろそろ単衣の季節、普段着に使える小紋を作ってみました。

手描友禅と素描でそれぞれ一点を。

手描友禅は瓢箪をモチーフに。

生地は丹後縮緬紋意匠、地色は白鼠。

単衣向きの涼やかさをイメージしています。

拡大すると。

もう一カ所。

 

もう一点は素描で地紋起し。

蔦の柄です。

地色は薄砂色。

拡大すると。

薄墨で素描し、金泥で糸目線を描き上げています。

ポイントにレモンイエローの蔦の葉も。

もう一カ所。

 

普段着の単衣としてはもちろん、お茶席にも使える用途の広い着物になります。

岩倉具視旧宅へ行ってきました

  • 2018.08.29 Wednesday
  • 06:32

「西郷どん」の笑福亭鶴瓶さんの怪演で話題となった岩倉具視の幽棲旧宅を見学してきました。

旧宅は京都市左京区の岩倉にあります。

 

こちらは表門、小さいながら立派な門ですが隠棲当時はありませんでした。

お公家さんの名字はその住まいの道路の名前や地名が使われる事が多く、気になっていた岩倉の地名は具視の生誕地という謂れから付けられたものではありませんでした。

岩倉具視は公武合体を進めた張本人として勤王過激派から命を狙われていました。

その為転居を繰り返し岩倉に。

岩倉家と縁のあった地に逃げ込んだ訳ですが、その時は朝敵と見なされ追放処分も受けていました。

 

通用門から入ると。

 

ここに落ちつく前は苔寺にも滞在したとか。

「西郷どん」では汚いあばら屋でしたが、実際岩倉のこの地の前に住んだ家はあばら屋だったそうです。

しかし、勤王志士と連絡し合った時は既にこの地に移っていたそうで、あれほどのあばら屋ではなかったとか。

 

こちらは岩倉具視の遺品(日記や絵画)や家族の資料が保管されている「対岳文庫」。

国の登録文化財となっています。

京都市庁本館や京都府立図書館等を設計した「武田五一」の設計になります。

対岳とは具視の雅号で岳は比叡山、その向いに住んでいるという事から。

 

趣があるのですが、何故か浅い池の風景。

 

この池の前を通って階段を上がると遺髪の碑が建っていました。

御維新後、東京に居を移した後も京都に帰ってくると岩倉の民を集めて宴会を開いていたそうです。

具視はこの地の人の恩を忘れなかった事から地元民から慕われ碑が建てられました。

 

「西郷どん」では岩倉具視と西郷が会っていたとされる岩倉の旧宅ですが、丁寧に書かれた日記では記されていないのであの場面はフィクションであっただろうとされています。

しかし、坂本龍馬や中岡慎太郎とは会っていた事が分かってはいます。

その建物が「主屋」

具視の孫「東伏見宮周子」によって「鄰雲軒」と名づけられました。

具視の玄孫に加山雄三。

聞いた事はあったのですが、改めてビックリ。

 

この主屋の前の庭は作庭の名手、七台目小川治兵衛が加わった事が分かっています。

具視の手植えの赤松と言われるのがこちら。

庭全景。

 

庭の外れに冠木門。

 

主屋に入りました。

モダンなガラス障子に使われているのは大正ガラス。

手づくりのガラス板でこれだけの大きさの大正ガラスは現在は制作出来ないそうです。

 

この部屋で大久保利通と王政復古の相談が進んだそうです。

何故か策士の様な印象のある岩倉具視ですが、実際は私利私欲の傾向は全くなく旺盛な探究心によって知識智慧が深く、求めれば答えを導いてくれる「棚」の様だと言われていました。

鶴瓶の演技に惑わされてはいけない様です。

 

具視がこの地に来た時に手に入れた家はこの主屋の北側にある「附属屋」

中庭を挟んで。

こちらに住んでいましたが、主屋を増築してから客との対面は主屋が主体に。

附属屋は立ち入り禁止ですが撮影は可能です。

かまどなども。

 

附属屋とは言うものの結構立派な建物です。

襖は当時のものではなく、修理が進んで綺麗になっています。

 

亡くなった時、我国初の国葬に付されたのはその人徳が評価されたからだと思います。

この「岩倉具視幽棲旧宅」の入場料は300円。

具視に関する歴史を説明頂きましたが、これが丁寧でずっと聞き込みました。

運が良ければ遭遇できるかも。

無鄰庵などと一緒で京都市の直接保存となってイベントも時々開催されています。

駐車場は受付で問い合わせると、少し離れているので地図が貰えます。

行灯が浦島太郎に

  • 2018.08.25 Saturday
  • 06:23

工房のホムペがリニューアルしました。

ブログも一緒に。

シンプルモダンでスマホからも見やすくなったと思います。

その初のブログで紹介するのはこちらもシーズン毎にリニューアルしている工房の行灯。

 

残暑を乗り切るのに海中は如何?

「遊ワン」の浦島太郎です。

昼行灯がこちら。

 

夜になると。

お代は取りませんので、良かったら見に来て下さい。

現代宮殿?佐川美術館

  • 2018.08.22 Wednesday
  • 06:20

以前から興味のあった佐川美術館へ行ってきました。

お客様が行かれ、お薦めを受けたので早速に。

そこは思ってもみない、モダンでクールな琵琶湖に浮かばせた宮殿の様な建物でした。

 

近づいて。

浅く水を張った池面は強い風で波打っていました。

ピチャピチャという音が心癒しに。

 

展示してある沢山の彫刻は佐藤忠良氏の作品。

これほど収集してあるのも珍しいかも知れません。

殆どがブロンズ像でした。

 

鹿の正面から。

葉をくわえている様です。

 

現在「田中一村展」の開催中。

工房でも棕櫚等の南洋植物を描く際の参考にしています。

有名にしたのは可成り後期の奄美大島での作品で、工房にある書籍でも殆どがその頃の作品でした。

しかし、奄美時代以前は強い印象の水墨画が中心で、特異性が発揮出来ない苦悩の時代が長かった様です。

展示作品は撮影出来ないので、これは紹介出来ませんが。

 

何棟かある建物は全て水面に囲まれています。

レストランではこの風景を見ながら食事も。

但し、平日とは言え順番待ち。

 

地下にある樂左右衛門氏の作品コーナーへ。

天井から光を取り入れる明り窓は水面の下。

さざ波が下に照り返してずっと動いています。

凝った造りに驚かされます。

滋賀県には有名なミホミュージアムがありますが、その建物と共通するものを感じました。

 

帰りに蒲を。

平山郁夫氏の作品も常設展示しています。

 

琵琶湖に浮かぶ宮殿を思わせる「佐川美術館」でした。

月曜休みが多いそうですが、平日でもしっかり混んでいる人気美術館です。

calendar

S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< October 2018 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

recent trackback

recommend

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM