波濤訪問着と椿

  • 2020.02.23 Sunday
  • 06:37

こちらで度々ご登場頂いているお客様からまた素晴らしい着姿のお写真を頂きました。

ご了解を得てお顔をぼかして掲載いたします。

初釜の際にお召しになったお家族のお写真。

お嬢様も着物姿で。

お嬢様もお顔をぼかしていますが、可愛いのが分かってしまいます。

お母様の立ち姿。

北斎の絵に出てきそうな荒波は白胡粉と金銀箔、胡粉の場所には金砂子をぼかして振っています。

図案はご希望をお聞きしてこちらで描き上げました。

上前の一部に刺繍作家による味のある刺繍が入って趣を添えています。

帯が飛来する矢というちょっと珍しい意匠。

以前、ご登場のお客様に飛来する矢の訪問着を染めさせて頂きました。

こちらのブログで着姿をご紹介した事もあります。

こちらは後姿。

身長があるので柄の天は可成り高め、両袖の前後両方に柄が入っています。

地色は黒地、留袖専門の引き染めで染めています。

 

そして最近ご着用頂いた写真がこちら。

帯は変りましたが着姿の美しさは変りません。

この時上にお召しになったのがベルベットのコート。

このコートに付けた羽裏をこちらで染めました。

上からは見えませんが。

図柄は垣根に枝椿。

配色雛形がこちら。

背中一面に柄付けしています。

垣根は金箔、くくる紐を銀箔で。

その彩色写真がこちら。

生地には藤立涌の地紋が。

立涌は縁起の良い吉祥文、立ち上る運気を象徴しています。

幸せなご家庭の一助となれます様に。

袷のショールコレクション

  • 2020.02.19 Wednesday
  • 06:38

工房では色んなショールを制作しています。

振袖をご注文頂いたお客様からお揃えのショールのご注文を頂きました。

それならと、店舗用に振袖に合わせるショールをついでに。

 

また、そのついでにこれまで制作した袷のショールの一部をご紹介します。

段にぼかし合わせたショール。

 

こちらは段に色を重ねて染め上げたショール。

 

こちらは素材が絽縮緬、ローケツで上からの浸透の差を柄にしたショール。

水面にメダカ、通好み。

 

こちらもローケツ、小さな唐花文様。

 

こちらは金友禅と摺疋田で雪輪と花びら。

 

今回振袖用に制作したのがこちら「兎の舞」

工房のホムペ「振袖」のページにある「兎の舞」に合わせて作りました。

反対側がこちら。

房は表と裏の地色の糸を混合して装着しています。

 

工房に展示の振袖「大熨斗目」に掛けてみました。

柄は違いますが色はぴったり、すっきりお洒落になりそうです。

この振袖用ショールの価格は35,000円。

色柄はお好み次第です

梅小路公園の梅

  • 2020.02.15 Saturday
  • 11:22

先日、好天に恵まれ新駅など整備が進む梅小路公園へ行ってきました。

こちらは野外スケート場。

隣には出店がありました。

 

こちらには完成間近の「梅小路ポテル京都」の前を走る「チンチン電車」

広場は子供連れが楽しく遊んでいます。

こちらには梅の木がかなりの本数で植栽、この時期の名物に。

紅梅と白梅。

ほのかに良い香りがします。

京都駅の北側にあるので新幹線など通る列車はひっきりなしです。

 

そこへ鉄道博物館の蒸気機関車がやってきました。

ここからは間近に見られます。

 

梅林ではほぼ満開に。

ピンク。

 

紅梅。

影の様に見えるのはトンビです。

 

白梅。

 

向こう側にボーと見えるのは京都水族館。

イルカショーで賑わっていました。

のんびりできる良い所です。

手描きの暖簾

  • 2020.02.13 Thursday
  • 06:46

我が工房の古き友人でお客様でもある「とんぼ様」から暖簾の注文を頂きました。

知る人ぞ知る名ブロガーで着物の伝統に精通されています。

そちらのブログがこちら「ほばーりんぐ・とと」。

古裂の収集と販売をして居られましたが、本格的な店舗を持たれる事になりました。

オープンは四月ですが店舗用の暖簾のご注文を受けての制作です。

 

幅は一間、180cmあるのでほぼ45cm幅4枚になります。

夏用は変わった麻の生地がたまたま工房にあったのでそれを使用。

図案がこちら。

文字はとんぼ様の書かれたもの、お見事です。

柳に燕、下の水面にあめんぼう、水紋とメダカを入れました。

 

制作途中。

細い線は下絵。

 

出来上がった暖簾を半分に折って写真を送って頂きました。

この生地は太い糸が織り込んであり、生地端で糸の折り返しの為ループ状の浮いた状態に。

その為、通る人に引っかかる恐れがありました。

プロの縫製屋さんはたった5mm幅で折り返して縫製、見事な仕上がりに。

 

こちらは春用、うさぎが花見で踊っている様をモチーフに。

このうさぎは工房で一番人気の図柄。

こちらは幅90cmあまりの風呂敷用の生地を使用。

綿生地なので普通なら直接染料を使いますが、耐光性は極めて貧弱。

なので一般の服飾素材に使われに使われ、化繊以外なら染まる「反応染料」を使う事に。

着物に使う布海苔などの助剤は全く使えないので、ぼかしがほぼ不可能。

それをオホン!技術でカバーします。

二人掛かりで攻めています。

桜の花びらは蝋で伏せ、文字は地色が乾いてから蝋の堰出しで。

 

蝋を落とした後、花びらとうさぎ,それに徳利やお弁当は顔料で彩色。

出来上がった暖簾のうさぎと花見弁当。

 

こちらは出来上がった暖簾を苦労して撮影、送って頂いた写真です。

四月にはこの暖簾が店頭を飾る事になります。

雪の金沢に

  • 2020.02.11 Tuesday
  • 07:45

9日サンダーバードに乗って金沢へ行ってきました。

京都駅では小雪ではなく普通に雪が降り、雪国金沢に着く前に運行停止がチラッと頭をよぎる天候でした。

京都からトンネルを一つくぐると山科区、市内と打って変わって屋根の上に雪が積もっています。

そしてもう一つトンネルをくぐると滋賀県大津市。

湖国は雪国でした。

雪は降ったり止んだり。

北へ走るサンダーバードは猛烈なスピードで金沢に向います。

しかし、積雪の多さはマダラ状態、北へ向ったからと言って積雪が多くない事が分かってきます。

定刻通り金沢駅に。

金沢駅は鼓胴をモチーフにした大きな門が人気ですが、駅自体が近代的でお洒落になっています。

地下街と滝。

大きな板の様に見えるのが滝。

センスが良いですね。

加賀友禅をイメージしたオブジェ。

そして「鼓門」

ライトアップされて紫に。

 

到着して最初に向ったのは「ひがし茶屋街」

芸舞妓を呼んで宴会するのがお茶屋さん。

料理は仕出し屋さんから取り寄せます。

見事にお茶屋さんが並んでいます。

観光客で溢れていましたが、人に居ない所を。

右の建物が金箔の「箔一」さん。

金箔の工芸品を販売しています。

単純に箔を貼付けたというのではないセンスの光った作品がありました。

それも無茶な価格ではありません。

三階に行くとこんな屏風がありました。

風神雷神の金屏風。

こちらで金沢名物の一つ金箔を貼付けたソフトクリームを。

金箔は全く味はしませんが、ソフトクリームは極めて濃厚で美味しかった。

金箔はその内京都の下水処理場へ。

その看板。

目の前で金箔を一枚貼ってくれます。

 

お茶屋街。

二階には雨戸が掛かったままですが夜ともなると外すのではと。

見学出来るお茶屋さんがありました。

重要文化財の「志摩」

丁度二百年前に建造されたお茶屋。

カメラ撮影は出来ませんがスマホならOKという事で撮影した「前座敷」

御大尽遊びはこのベンガラ色が似合いです。

 

昼には早かったのですが軽い昼食を摂る事に。

手打ち蕎麦「ほやさけ」

名前の由来は分かりませんが変った名前です。

こちらは手打ち蕎麦を看板にしていますが、大麦のうどんが名物だとか。

私は大麦のうどん、家内はせいろ蕎麦。

大麦の山掛けうどん。

三つ葉が入った素うどん、ゆずの皮を添えて。

山芋とウズラの卵、左は一合とっくりとおちょこ。

うどんは見ての通り少し茶色がかって腰は少し強め。

出汁もあっさり京風、味は悪くありません。

外人さんには分からないかも。

店内には芸人さんの沢山の色紙が展示。

これは余り好きではありません。

 

この「ひがし茶屋街」には工芸品を販売する店が可成りあります。

京都程の伝統はありませんがその分自由度が増えます。

九谷焼、金工には可成りセンスの良い作品がありました。

こちらもその店の一つ。

「縁煌」えにしらと読むそうです。

良いからと言って無茶な価格にはなっていないので懐に余裕があればお薦めです。

帰るまでに気が付きましたが、着物の加賀友禅関係で見るものが殆どありませんでした。

どうしたのでしょうか、寂しい限り。

 

そして雪の兼六園に。

こちらはその前にある金沢城。

重要文化財の石川門。

屋根には鉛が使われているのだとか。

昔の堀跡は道路になっています。

 

兼六園は65歳以上は証明するものがあれば無料です。

金沢でも二、三日前まで雪は殆ど降らなかったとか。

しかし、今回の兼六園を散歩中は殆ど雪が降り続けていました。

独特の雪吊りの景色を続けて。

 

 

霞ヶ池に浮かぶ内橋亭と背景の栄螺山。

 

こちらは瓢池に注ぐ翠滝。

雪が降り続いている割に暖かでしたが足許も悪いので廻ったのは一部になりました。

 

この後「長町武家屋敷」へ。

この辺り塀に「菰掛け」がずっと。

落ちた雪に塀を壊されない為だと思います。

木に菰を巻くのは害虫をその中で越冬させ春になって外してどんど焼する習わし。

菰掛けはこの周辺一帯だけ。

この街並に公開されている武家屋敷跡がありました。

千二百石の野村家。

元は広大な敷地でしたが分筆され小さくなりましたが、豪商が藩主を招いた上段の間などをここに移築し公開される事に。

その上段の間。

家内が覗き込んでいる部屋です。

こちらの襖絵はそれぞれ見事、ガラスで保護されているので撮影にはむきませんが。

狩野派の重鎮、加賀法眼と言われた佐々木泉景の作。

何故ここにあるのか謂れは不明だとか。

狭い場所に詰め込んではいますが庭は秀逸、見事です。

奥にはお茶室が二つ、その一つがこちら。

こちらで抹茶を頂きました。

 

この後、最終目的地の近江超市場に。

日曜日のこの日観光客が多め、海鮮丼を食べさせる店が沢山増えていましたがどれも行列。

鮮魚店でもその場で食べられる様になった所が大半。

道で食べ歩きする事が趣味ではないので魚好きなのに食欲減退。

近江町市場の向い側に黒門小路というのを発見、入ってみました。

こぎれいな和食店を発見。

萬久ばんきゅうさん。

何故か食欲が復活。

こちらで刺身や金沢おでんに酒を頂きました。

勿論刺身もおいしいのですが、おでんはアッサリした出汁でどれも美味。

お薦めです。

 

ちなみに近江町市場はこれほどの賑わいでした。

通路は狭いですが京都の錦市場の方がこぎれいです。

市場は買物場所、食べたいからと言ってその場で食べさせるのはちょっと違う気がします。

 

一日で金沢の一部を堪能しましたが、気になるのは加賀友禅。

少しはタペストリーなどで見掛けていますが、街中では廃れ方が進んでいるのか何も方向性が見えません。

もがき苦しんでも何かやらないと。

行政も伝統文化を保持する意味で手伝う意思表示が必要です。

京都でも言えますが。

成長に合った十三参り着物

  • 2020.02.07 Friday
  • 06:39

お子様の踊り衣装として十三参りの着物を注文頂く方が多くいらっしゃいます。

晴れやかなので日舞にはうってつけのお衣装。

正に成長期なので、お届けしてから数年で仕立直す事も。

 

今回ご紹介するのは小学三年生の時に染めた十三参り着物が五年生になってピッタリ様になったという着姿です。

こちらは三年生の時のスナップ。

お端折の下に柄の一部が隠れています。

そして今回送って頂いた五年生になった最近の写真。

お姉ちゃんに。

着物は同じなので成長の度合いが分かります。

胸も上前もぴったり、良い配置に収まっています。

お嬢様に取ってこの着物はお気に入りだとか。

笑顔が嬉しいですね。

 

ちょっと廻って頂きました。

後ろ向きに。

柄は大小手鞠に兎さん。

地色はレモンイエロー。

生地は丹後縮緬の紋意匠。

金糸目の手描友禅です。

 

袖は長めですが使用生地は普通の着物一反分で染め上がります。

ただ、襦袢は長めの袖がネックで振袖用を使わないといけません。

 

こちらで染めた十三参りの着物を成人式に着用された方も居られます。

着物は魔法の衣、変幻自在と迄はいきませんが。

 

十三参りは小学六年生の時期に当たります。

京都から始まった習慣ですが全国に広がりつつあります。

親の子を思う気持ちは何時の時代でも受け継がれている様です。

節分は壬生寺に

  • 2020.02.04 Tuesday
  • 07:15

2月3日は「節分」京都市内の各寺社では記念の催事で賑わっていました。

定休日と重なったので壬生狂言が無料で見られるという壬生寺に行ってきました。

 

壬生寺は坊城通四条を下がった所にありますが、その四条の角に元祇園梛神社があります。

京都に疫病が流行った時、祇園八坂に祭神をお祀りする前、この地に仮に祭祀したのがこの神社の始まり。

祇園祭の傘鉾はこの神社由来だとか。

この日は御神楽を舞う巫女さんからお守りが授与されていました。

お詣りを済ませて壬生寺に。

 

坊城通は歩行者天国になり露店が連なっています。

 

普段から壬生寺の門前名物となっているのが幸福堂の「きんつば」

四角い「あんこ」に溶いた小麦粉?を付けて焼いた京和菓子の定番ですが、こちらのきんつばは美味しいので有名。

当日も行列が裏に回って並んでいました。

本家「幸福堂」の分家さんです。

 

門前はこの通り。

イカ焼の匂いの良い事、思わず食べたくなります。

 

壬生狂言の「ほうらく落とし」の演目はありませんが、厄落しのほうらくには行列が出来ていました。

 

本殿に線香をあげてお参りした後、壬生狂言の列に並びます。

演目は「節分」の一つだけですが、無料。

沢山の人が並びます。

ご覧の通り撮影禁止なので写真は撮れません。

午後から一時間ごとの開演で30分余り待ちました。

壬生狂言は鉦、太鼓、笛の拍子だけの無言劇、仕種だけで物語を表現します。

「節分」では留袖に太鼓を前に着た女性が升に豆を入れて登場、そこへお爺さんがやって来て踊りを舞うと女性がその豆を一袋贈呈します。爺さんの代わりに登場したのが鬼。

ビックリした女性が退場すると鬼は着物をまとったり手ぬぐいで顔を隠します。

そこへ先程の女性が登場すると鬼は持っていた打ち出の小槌で出した豪華な着物や帯を女性に。

女性はその小槌で酒と大杯を出して振る舞うと鬼は酔って寝込んでしまいます。

女性は気になってその手ぬぐい等を外すと鬼だった事が分かり大騒ぎ。

目を覚ました鬼に升の中にあった豆を撒いて鬼祓いをするというお話。

この間40分。

楽しかったですよ。

太鼓を打っていたのは小学生の様でした。

ずっと練習してたのでしょう、良い調子を続けていたのは驚きです。

 

五月の連休には有料の壬生狂言があります。

その時は名物の「ほうらく落とし」も演じられます。

料金は1,000円ですが、可成りの演目を見るので長時間座り続けるのを覚悟しないと。

しかし、素晴らしい伝統芸能であるのは間違いありません。

機会が持てましたらお勧めです。

 

演技が終わって外に出ると次の観客が行列していました。

こちらの狂言の座席は野天、屋根がありません。

暖かい日で助かりました。

右の建物が本堂。

面白い所です。

雪よ来い!ソリ滑りの行灯

  • 2020.01.22 Wednesday
  • 06:34

記録的な暖冬、大寒に入っても京都は初雪がまだです。

過しやすいのですが寒い時は寒くないと。

オーストラリア程ではありませんが温暖化の影響が強く出始めたのかもしれません。

 

私は毎年一度はスキーに出かけます。

雪で困る地方の方には申し訳ないですが、雪景色は癒し。

そんな希望を持って行灯が。

遊ワンの「ソリ滑り」夜行灯です。

 

昼行灯は。

 

ソリ滑りは子供が小さかった時の事を思い出します。

小学生の頃、雪が降ると校庭に出て雪合戦をしました。

ちょっとだけ雪を見てみたいものです。

calendar

S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< March 2020 >>

【お問い合わせ】

お問い合わせ/ご質問はHPからお願いします。
http://some-u.com/contact/

selected entries

categories

archives

recent comment

recent trackback

recommend

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM