京町家 染工房 遊 遊そぞろ・blogのページです。メインコンテンツにジャンプします。

遊そぞろ

京町家 染工房 遊のブログ

あなただけの一枚をつくってみませんか?お気に入りの一枚を染工房 遊がおてつだいします。京町家 染工房 遊

<< June 2007 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>

ここからメインコンテンツです。

遊そぞろ遊そぞろ

新作発表 Vol.44 一珍友禅の帯と振袖

留紺(とまりこん)という色名は黒に近い紺色を指しています。

一珍友禅で角取更紗を染め上げた留紺地の帯は前々号で紹介しました。
その際白地の注文を頂いたのが出来上がりました。

これです。
生地は浜の本古代、南久さんの製品。
帯 白地一珍友禅
お茶の先生のご注文です。
他にもお茶関係のお客様がいらっしゃいますが、白地の帯はコーディがとても楽で、柄さえ良ければ何本も欲しいとおっしゃいます。
本当に合わせ易いようですね。

これも色違いは先日発表しています。
振袖。
手鞠に桜文様。
臙脂地、裾鉛っぽい緑色。
生地は下の四点とも、浜縮緬「雲影」南久さんの製品。
手鞠に桜 臙脂地
手描きで時間はかかりますが、これぐらいの柄嵩があった方が見栄えはします。

次はぼかしだけで染上げた振袖。
臙脂地、裾雪輪重ね文様。
工房の地染めを一手に引き受けてもらっているO染工の作品。
ぼかしの技術では京都一だと思います。
花ぼかしの振袖の中では中クラスの重さ。
振袖 裾雪輪重ね

続いても花ぼかしの振袖。
墨色地、裾臙脂で染分けています。
上物も雪輪散し。
これくらいになると、一番軽めではあるのですが、職人にとって雪輪の柄はとんでもなく手間のかかる「イヤー」な柄なんです。
凸凹が続くので刷毛が走らないのです。
「雪輪の柄」と言っただけで嫌そうな顔を見せてくれます。
振袖 裾染分け雪輪
雪輪の柄を使った振袖でもっと手間のかかった重い振袖は「遊の作品」の中にあります。

最後に別注の振袖。
『遊』の振袖は金友禅が多いのですが、珍しく本友禅で染上げました。
臙脂地、裾葡萄(えび)色墨色段ぼかし。
一つ紋には宝船の加賀紋を友禅で入れています。
柄は多くありませんが、注文主の読み通り良い雰囲気に仕上がりました。
裾暈し友禅宝尽くし
「遊」の新作発表会 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

終にその時が。 ジローは逝きました。

本当に親しくして頂いていた方を亡くしたばかりなのに、今度は身近な飼い犬も逝ってしまいました。
ジローはある程度予期はしていましたが、やはり亡くなったとなると心の中に変な空洞が開いた様な感覚です。

昨日の朝から様子が一変、何にも増して好物であったサツマイモを一口も付けようとしなくなったからです。
水も飲みません。
柔らかいバナナを口に入れますが吐き出してしまいます。
氷のかけらも余り受け付けない様でした。

つい最近、皮膚の炎症が出て来たと思ったら、直ぐに床擦れが出来たので弱ってきたのかなと云う想いはありました。

今日友禅仕事を終えて帰宅した家内と、夜勤前の長男の側で眠る様に死んだそうです。
家内が死ぬ前にやった二個の氷のかけらが死に水となりました。

時々このブログでジローを見て頂いていた皆様には感謝致します。
十六年と十か月の犬としては可成りの長寿を全うしました。

元気はつらつだった頃のジローの写真を見て頂いて冥福を祈りたく思います。
良かったら見てやって下さい。


おやつを欲しがる時『アーは』の声かけにジローが大きく口を開けて「アー」と言っている所です。
ジローおやつ
しっかり肉が付いていました。

おなじみの「ちんちん」
これは名人芸でしたね。
とても安定感のある「ちんちん」でした。
ちんちんジロー
こんなに長く自然死とも言える程生き切ったジローですが、飼い主である私達もその責任を果たしたと思っています。

どうか動物を飼われている皆さん、最後まで面倒を見てやってください。
- | permalink | comments(2) | trackbacks(0)

What is this?

これが何か分かりますか?
千代大海草稿
右に小さく置いてある「雛形」でお分かりでしょう。
そうです。
大関「千代大海関」の着物の草稿。

着ている最中に破ってしまったので、急いで作り直しの請求に、文字図案も急遽ファックスで取り寄せたものです。

そこで以前に経験のある我が工房に依頼がきた訳です。

普通の人の着物とは違った面白い所をちょっと紹介しておきましょう。

後ろ巾は一尺三分(38cm余り)と生地一杯で、ビックリする程ではありませんが、前巾はなんとこれも一尺三分!
ちょっと考えられない位生地一杯を使っています。
衽巾は五寸八分と大きめ。
裄は生地巾二枚分では足らずに、能衣装のように脇に生地を足して仕立てます。

因に一尺は37.8cmです。

出来上がれば即仕立が待っているのでこの後は多分お見せ出来ないと思います。
チャンスがあれば、ひょっとするかも。
地色は紺地。
生地は正絹駒絽。
「千代大海」の文字は餅米で作った糊を伏せて染めます。
染遊々 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

象印の帯 現場説明会

六匹象や一匹象の帯は既にお目にかけています。
知らない?
ブログか「遊の作品」の何処かにあるはず。
探すのも楽しいですよ。

今回はそれ以外の柄を製作中。
ちょっと現場で説明会などやりましょう。

「二段向象文様」といかめしい柄名ですが、いたって優しい可愛い柄です。
顔彩象加工途中01
柄のまわりにある花柄の白い部分は白帽子絞り。
象のボディは抜染でわざとムラっぽく抜いてあります。
素描で加工しているのですが、染料は少しで顔料を主体に描き上げています。
染料で描き上げたのとはちょっと違った雰囲気に上がり、それがこの帯のシリーズの特徴となってまた好評の原因にもなっています。
今、紫の顔料で描こうとしている所。
この加工法「顔彩」と呼んでいます。

鼠っぽい線が見えますが、下絵の「青花あおばな当り」です。
下絵に使われる「青花」には露草の花から絞り取った花汁を和紙で濃縮したものを使う「本青花」と澱粉等を材料にした「化学青花」別名「代用青花」があります。
本青花はもっぱら「本友禅」に使われ、霧吹きで水をかけて消します。
これを忘れて蒸しにかけるとそのまま残ってお陀仏となります。
化学青花にも数種類あり、蒸しだけで飛ぶもの、時間と水と蒸しどれでも飛ぶ物があり、用途によって使われます。

この「青花」が原因で事故を起こす確率が高いのが染屋の悩みの種になっています。
つい最近この青花で悲劇の可能性が。
久しぶりの注文に古い青花を使ってローケツの帯を加工した職人さん。
帯一本に新しく青花を買う事もないだろうと横着したとたん、青花が蒸しで飛んでくれなかったのです。
鉛筆で書いたかの様な影が残りました。
今、地直しに行っていますが、直る確率は十パーセント以下でしょう。
仕事は無いわ、仕事すれば買取りになると言う、今の京都の職人の現状を象徴した出来事です。

話は元へ。
「縦並び三象文様」の加工風景。
顔彩象加工途中02
誰ですか?頭の方ばかり見ているのは。
そっちは置いといて象の方を見て下さい。
縦に並んだ象に平行して白い部分があるのは、これも白帽子絞りです。

職人が筆を持つ様子をご覧下さい。
利き腕の下に左手を添えて、安定感を増している様子も。
最初の写真も筆が真っすぐ立っていますね。
運筆の基本形です。


職人が着ているものちょっと見て下さい。
顔彩象加工途中03
上と下とに染分けられています。
今流行りの爆弾絞り。
何処で流行っているかって?
もちそん「染工房 遊」の店の中ですよ。
乗りたかったら、店までおいで。

縦並び三象文様の帯。
蒸し前なので、出来上がると少し変わるかも。
生地は伊と幸さんの格子紬。
縦三匹象

続いて横並び三象文様の帯。
横三匹象
この帯も蒸し前。

バックは黒にしています。
他の色はこのシリーズには向かない様です。
染遊々 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

新作発表 Vol.43 アフリカン柄帯とローケツ講習会

ローケツで仕上げた染帯。
生地は浜縮緬本古代、南久さんの製品です。
柄はアフリカン楕円紋。
地色は焦げ茶。
太鼓部分。
素描とロー置きを繰返した油絵の様な仕上がりになっています。
染帯ローケツアフリカン太鼓
金の筒描で仕上げも入っています。

腹の部分もついでに。
染帯ローケツアフリカン腹

ローケツの説明用に拡大図も。
染帯ローケツアフリカン拡大図

前にも説明しましたが、ローケツには大まかに言って被りを見せる技法と友禅と糸目糊置きと同じ目的の堰出し技法の二つがあります。
今回は「かぶり」を見せる為の技法に付いて説明しましょう。

次の図をご覧下さい。
ローケツ構造図
ロー筆の立ち居振舞いを制御する事は初心者にとって結構大変。

筆を立てたまま生地に持ってくるとポタポタ、ローを落してしまう。
もたもたしていると、熱の生き物であるローが冷えて生地に描けなくなってしまう。

この初心者の領域を脱した人が対象です。

ロー筆を置いたところと筆を走らせたところは蝋の厚みが違うのが分かるでしょうか?

蝋はその厚みで防染力が変わるのです。

上から染めた赤い色が蝋を通して生地に付いていますが、その濃度は蝋の薄さに比例しています。
このローケツで最も大切な事。
厚みの差を意識しながら運筆する事です。

この厚みは蝋の温度、仕事部屋の温度、生地の温度でも左右されます。

他に蝋の材質によっても防染力が違うのでその用途に従って配合を変えます。

ローケツにつかわれる蝋の種類
パラフィン:洋ローソクに使われている蝋で最もポピュラーな物。
      安くて、防染力はやや弱め、季節により120°から130°用がある
マイクロワックス:粘りが強く防線力強め。
      夏場はその柔らかさを注意、こすっただけで簡単に付く。
木蝋:和ローソクの原料で黄櫨(はぜ)の実から採取する。
      防線力は弱いが独特の柔らかいかぶりを見せてくれる。
蜜蝋:正倉院御物の臈纈に使われていると言われています。
      インドネシアのバティックには今もこれが使われている。
      ロー部分を盛り上げるのに使うが高価で、甘い香りの食用品。
ステェアリン酸:ロー割れを使う時に専ら使われる。
      かぶらせる時にも使うことがある。粒状。
カルナバ蝋:常温では石の様に硬い。可成り高価。
      専らロー割れに使われステェアリン酸よりきめの細かい割れ。
蝋に混ぜて使う物に、天ぷら油やダンマルなどがあります。

他にも「白ロー」などありますが「遊」では使った事がありません。

ローケツの基本はパラフィンとマイクロワックスの五分五分の配合で決まりです。
後は蝋の種類、種々の温度調節、運筆の具合が上がりを左右します。

御勉強後、改めて上の作品をご覧下さい。
ローケツ作家気分になれましたか?
「遊」の新作発表会 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

ききょうの里で珍しい「白桔梗」

突然変異なのでしょうか。
白い桔梗が一株だけ咲いていました。
それも隅の方に。
白桔梗
大変珍しい物だそうです。


こちらはピンクの桔梗。
幾棟か作付けされていました。
ピンク桔梗01

こちらもピンク。
ピンク桔梗02


見事にでかい黄色の百合です。
一メーター以上の高さで、花も大きい。
黄色の百合

名付けて「手鞠草」
勝手に命名。
一株だけ慎ましく葉を成長させていました。
手鞠草?


名付けて「勿忘草」
これも勝手に命名。
これは花の名前が書いてあったのですが、忘失。
それで忘れな草。
勿忘草


これは鶏頭。
色違いを近くのショップで買って来たので合っていると思います。    鶏頭



立葵と家内が申しております。
タチアオイ


「偽菊」
素晴しく美しかったのですが、名は不明。
偽菊

芸術作品のご観賞有難うございました。

ここまで見て頂いた方には、観賞料を頂くはずの所、特別に花の名前をお教え頂く事でチャラに。
名前の分からない人は、亀岡は湯の花温泉の奥にある「ききょうの里」まで調べに行く様に。

ウソでっせー
そぞろ歩き | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

亀岡 光秀公首塚と桔梗の里

京都の西に隣接する亀岡の里に桔梗の花が咲き始めたとの情報。

なぜこの地に桔梗が咲いているのか訳がありました。
まずはそこから。
回り道ですがこんなモニュメントが。
谷性寺モニュメント
ベゴニアの花籠をぶら下げた水車が廻っている。
地元のライオンズクラブ?が建てたあまり意味の無い公園と電動水車ですが、右側にそのお寺が見えます。


谷性寺(こくしょうじ)全景。
桜の季節には、しだれ桜が美しくこのお寺を着飾ってくれます。
谷性寺
左電柱の隣には鐘楼がありますが、つけば幸せを呼ぶと言われて居り「一回だけにして下さい」に私も一回だけつきました。
これで永遠の幸せを勝ち取りました。ヤッター!

平安時代創建の古刹で、真言宗大覚寺派に属し不動明王をご本尊としています。
明智光秀公はこの不動明王を厚く崇敬し信長襲撃の際には「一殺多生の降魔の剣を授け給え」と誓願、見事に本懐を遂げました。

秀吉に破れた光秀が山科小栗栖で農民に殺害された時に介錯した溝尾庄兵衛は光秀が生前信仰篤かったこの谷性寺に運び葬ったとされています。

その光秀公首塚。
谷性寺光秀公首塚
右後には楽寿観音立像、手前には大黒様像(恵比寿様かも)が。
谷性寺は七福神のご霊場大一番札所にもなっています。
本堂には光秀公の座像があり、首から上の病や学業成就の霊験あらたかと言われているとか。

善政を偲ぶ、五月三日の亀岡光秀まつりではこの首塚墓前で追善供養が行われます。

光秀公の家紋が「桔梗」であった所から、いつの頃からか植えられていた桔梗が毎年寺の周辺に咲き乱れ、このお寺は「桔梗寺」とも「光秀寺」とも呼ばれる様になりました。

そんなご縁で開かれている「ききょうの里」はこのお寺の門前一帯で開催されています。
「ききょうの里」入口。
桔梗の里入口
入口右側には飲物の他地元の特産物や近くの陶房の製品も売っています。
煎餅は中々のものでした。
入場料五百円也。
八月十二日まで。
午前九時から午後五時まで。


中に入れば水で動く水車。
当り前ですが、この催事に合わせて作った物です。
桔梗の里水車
直ぐ側の水路には、ゴリやオイカワに混ざってグッピーらしき魚も。


五万株の桔梗が植えられていますが、まだ二分から三分咲きといったところです。
桔梗01
作付けされている所はざっと二面ですが、寺の周りにも桔梗が自生しています。


咲いている桔梗がまだ少ないのが、分かります。
桔梗02
七月の中旬頃が最高の見頃でしょうか。


美しい桔梗色は心を和ませてくれます。
桔梗03

接写写真その壱。
桔梗04

接写写真その弐。
桔梗05
げいじつてきでしょう。
三文写真家としては。

次回は珍しい色の桔梗や「ききょうの里」とその周辺に植わっている可憐な花群をお見せします。
そぞろ歩き | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

おやすみ ジロー

「命」って何でしょう?

先日お友達でもあった、お得意先の奥様が急死されました。
言わば突然死。
腹痛を食中毒と診断、その点滴中に大動脈瘤の破裂。
誰もが知ってる大病院での出来事です。
周りの全ての人がショック状態でした。
毎日程顔を会わす社長とその息子さんがかわいそうでかわいそうで。
六十前のまだまだこれからというのに。

そのお通夜や葬式の間に今度は私の母の病状悪化の連絡。
既に脳出血で寝たきり状態と言うよりも植物人間状態でした。
肺炎による高熱というものの何とかなりそうという医師の言葉に甘えて葬式が終わるまで放置。
葬式後慌てて見舞いに行けば、熱は下がり、尿の色も通常に。
酸素吸入や機械まみれの状態でしたが、「落着いています」との看護師の言葉に大安堵でした。

我家の人間なら百歳位のビーグル犬ジローがソファーでお眠り。
おやすみジロー
白内障で目は見えず、耳も殆ど聞こえず、五感の内二感が失われた老犬。
食欲だけは旺盛と言うよりも、食欲だけで生きているボケ老犬です。
腹が減れば泣き続ける近所迷惑この上ない我家の親方様。
兄弟はとっくの昔にあの世へ。

「命」不可思議で想いの外にあるもの。

つかみ所が無いからこそ、常に頭の隅に置いておくべきなのでしょうか?

何を?

今を生き切る意思、意欲。
- | permalink | comments(4) | trackbacks(0)

新作発表 Vol.42 一珍友禅と四つ身

先日工程をお見せした一珍友禅の小紋と帯が出来上がったのでお見せ致します。

芸術的な領域に入れようとすると、労力を一箇所に集中出来る帯の方が適していると思います。
見た目にも質感の高さを感じてもらえるでしょう。
一珍帯 角更紗
一珍糊が置いてある時とは違って見えるはず。


大きくしてみると、手間のかけた具合が見えてくると思います。
その拡大図
早速、白地で注文が入ったので、その仕上がりも何時かお見せ出来るでしょう。


こちらは小紋着尺。
一反に六十個ぐらいの柄数はあるでしょう。
一個にかける時間は帯と競べるとズッと短くならないと、とても高価なものになってしまいます。
小紋着尺 一珍更紗


この帯は珍しく手に入った「絹芭蕉」の生地に、雑誌で見付けた刺繍の帯と同じ様な柄を友禅で仕上げて欲しいとの注文から作りました。
絹芭蕉 流水
ローケツで柄抜きし、縦暈しで地色を染めています。
ローを落してから、金彩と素描友禅で仕上げ。
単衣から夏物まで使えそう。
 

前回の続きで四つ身の新柄ではありませんが、新作です。
黒地。
枝垂桜にこっぽり文様。
四つ身 枝垂桜にこっぽり
こっぽりは染工房遊独特の配色だと思います。


黒地。
丸取蝶、牡丹、桜文様
四つ身
四つ身の新柄にはかわいい乗物柄や踊うさぎ柄を考えています。
出来上がりはずっと先にはなりますが。


染工房 遊の表側の佇まいが少し変わったのでご覧下さい。
新店佇まい
左端に竹で作った飾り塀。
一輪挿しを付けています。
右端に、和風の看板。
両方とも日曜大工で作りました。

入口にある赤い毛氈風の物はコースターを入れた籠です。
このコースター、桝見本用に作った裂と無地の裂を張合わせて切抜き、金泥で縁を描いて糸のほつれを止めています。

郵便ポストにはフクロウに代えて、絞りのうさぎに露芝を金泥描きで仕上げたアップリケを張りました。
評判が良いので多めに作ったのですが、すぐにお嫁に行ってしまいました。
「遊」の新作発表会 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

一珍友禅 その続き

一珍友禅の工程で最も変わったと言うか可笑しいのはこれです。
生地を斜めに引っ張って一珍糊を落としている光景。
糊落し
新聞に落ちた一珍糊のかけらが見えるはず。
結構手間がかかります。
 
拡大図。
糊落し2
昔は食事に使うナイフでこすり落としていました。
今時そんな事をすれば,生地に傷付けて即難物になってしまうでしょう。
おおらかな時代であったという事です。
出来上がった小紋着尺は新作発表会でお見せ致します。

続いて製作にかかった一珍の帯もついでにお見せします。
筒描の工程。
太鼓の部分に一珍糸目を置いています。
帯一珍
既に可成りの工程が進んでいますが,小紋とはちょっと違いがあります。

手を止めて、今の途中の工程を見てもらいましょう。
太鼓の部分。
帯太鼓
白と赤の部分が見えますか?
先に置いた白と赤色一珍糊です。
細く置いたこの糸目を被せる様に,太めに金茶とグリーン系の色一珍糊を乗せています。
これによって,糸目の色が三色に見えるはず。

図解すれば次の様になります。
一珍の図
写し糊描きでも同じ構造図ですが、機会があれば「写し糊描き」を紹介する事もあるでしょう。

既に被せの色一珍が乗っている腹部分はこの様に。
帯腹
彩色はこれから。 

これが何か分かりますか。
基本的には糸目筒描の先金です。
真鍮製の金物ですが、先端を加工しています。
二本線を同時に絞り出す構造に作り直したもの。
口金
一珍用に作りました。

この帯も出来上がれば新作発表会でお見せ致します。
染遊々 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

| 1/2PAGES | >>