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遊そぞろ

京町家 染工房 遊のブログ

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友禅の道具お見せしまひょか

友禅学第二談 おそまつどすけど、みておくりゃっしゃ
本日はお道具を見てもらいまひょか
使い込んでまっさかい、きたないのはしんぼうしてや

前にケーキを作る時にニュルニュルと絞り出すというたん
おぼえたはりますか
そのニュルニュルと絞り出すのがこれどす

左にあるのが「筒紙」。
和紙に柿渋を何度もぬりこんで補強してますねん
これにドローとした状態のゴムや餅米糊、金糊をいれます
右にある先金に、先端内側に内金を入れた筒紙を入れて使います
先金はシャーペンの先金に似てますけどかなり薄おます
さきんちょは針の穴程あいていて、ここから糊をしぼりだすんどす
この筒描き、一人前になるのに十年近くかかるそうな
本人次第どすけどなあ

次は彩色どす
まずは「片羽」 ぼかし彩色に使いますねん

刷毛の先が斜めになってまっしゃろ
まずは刷毛全体に軽く主体の染液をつけて、斜めのさきんちょに
ぼかし色の染液をチョイと付けて彩色
刷毛の中でもう既にぼけている、と言う訳ですねん
言うのは簡単どすな
 
次は筆どすけど、代表的な三つを紹介しまひょ

左が「彩色筆」。普通の友禅に使います
さっきのナナメの片羽が真っ直ぐになった「差しばけ」も
彩色につかいます
真ん中が「骨書筆」 主に青花で下絵を描く時に使いますねん
下絵筆とも言います
右が「面相筆」。細い線を描く時に使うんどす
これで名前の通り人形や人の顔を描きます
細い線を描く時に使うんどす

次は摺込刷毛

大きい場所やこすりつけて染め込む時に使います
染めムラが出にくくなりまっせ
型友禅でも摺疋田などはこの刷毛を使う事もありますねん

最後は引染め用の刷毛 これで地色を染めまっさ

左が引染め用どす 大きさは大小5,6種類くらいあります
右は本来「四つ手刷毛」といってぼかし専用の刷毛どすねん
よう見てくれはったら分かると思いますけど
刷毛の中程を、ひもでくくってありまっしゃろ
このひもを、ほどいたらぼかし刷毛になりますねん
ひもでくくったこの刷毛は、型友禅の摺の刷毛として使います

「遊」で使うてる主なもん、みてもろておおきに
染遊々 | permalink | comments(2) | trackbacks(0)

兎の帯と振袖つくります

うさぎの柄って可愛いですね。

「遊」でもうさぎをメインにしたぼかし染めの帯や付下
それに振袖はかなり沢山染めました。

友禅のうさぎ柄はあってもうさぎは添え物でした。

今回はファンシーなうさぎを染め上げてみようかなと。

こんな柄です。
草稿弁慶 これは帯用の歌舞伎うさぎ。
もちろん柄の一部でいろんな役柄のうさぎを使うつもりです。

これは振袖用。
祭と踊をテーマに沢山のうさぎを登場させます。
どんな振袖になるか楽しみに
草稿踊
染遊々 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

「遊」そぞろ歩き 北西部その壱 夏ももう終わり

秋の京都が呼んでます。
お越しやす京都へ。

「遊」周辺のサイトスポット特に京町家の情報
北西部その壱


1:若宮八幡宮
 1058年源頼家により創建、以来頼朝をはじめとする源氏一族に守られ
公文所、桜門、三重の等などの壮麗な建物を誇っていたのですが、
応仁の乱で消失。
 その後二度の移封で今は五条坂に、東遷の後も町民の信仰厚く創建の地に
守られてきたのがこのお宮です。先日お祭がありました。
 この宮の周辺には源氏の諸公の宅があったそうで、「遊」の前
花屋町通を挟んだ向い辺りに源義経の居宅があったそうです。


2:京町家和かみ也さま
 呉服関係のお店。入口には「丹」の字が。
これは丹後ちりめんの略と思われます。美しい町家です。
 

3:京町家K氏邸
 和かみ也さま斜め向いに有る京町家。
丁寧に保存してあります。

 
4:京町家H氏邸
 竹矢来ではないですが、竹格子を表に据えたなかなかの豪邸です。
間口も広く、庭木ものぞいています。
K氏邸の斜め向いにあります。

 
 
そぞろ歩き | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

振袖はどんな柄がいいの?

 今日は振袖に付いての一考察。なんてカッコつけてと言われそう。
振袖を着て家を出る時、家の人たちや近所の人たちからは、必ず「いやあ!きれい!」と言ってもらえます。間違いなく。
 ところが振袖を着て行く先は、大抵振袖の洪水地帯。成人式や卒業式です。「皆よく似たような感じの振袖着てるで」誰も誉めてくれない、友達同士で「ええやんか」の慰め合い。というのが現実です。
 それは仕方のない事です。すべて一式298です、398です、と言う振袖は、足で染めている訳ではないけれど、全て型友禅であったり、手差し友禅でも型糸目を使ったり、専門的になりますが、ダック友禅(防染友禅・加熱で防染する薬品を入れて彩色する)で後から地染めしたりして、安くそして大量生産しなければならないから。

 ではどうしたらいい?ひとつアイディアを。
まず一つ目は「無地」 黒の無地に加賀紋の一つ紋など入っていればグーですが一時流行ったので、ガッチンコがあるかも。
 二つ目は無地の着尺を色違いで二反買う。それを片身分けで仕立てる。配色のセンスが問われますが、目立つ事請け合い。
 三つ目は白生地のまま仕立てる。帯は金色で色気無し。花嫁衣装そのものですが、目立つ事これも請け合い。
「遊」でも白地の振袖を受注する事は時々あります。もちろん柄入りですが、着た人からは「美しく見えた」とか「成人式で目立った」という声を聞きます。
 四つ目は大量にある商品の中から、まず店員の勧めないもの、そして「これなら皆と違う」と感じた振袖を買う事。決して母親や祖母さんの意見に惑わされてはいけません。これなら「失敗した」と思ってもあきらめが付く。
 五つ目はやはり良い物を買う事でしょうな。残念ですが。有名デザイナーの振袖でも大群の中に入れば、そこらの小石。皆川月華さんや森口華弘さんのような大家は数百万円もしますが、流石大作家の作品、どぶ池(失礼)に鶴の様に光っています。やはり手描きの振袖は目を引くけれど高額です。「遊」の振袖でも小売価格になると70万以上で売られているらしい。時と物によっては200万に及ぶ事も。
 そこで裏技。京の染屋さんのホームページにアクセスして御覧なさい。今ではたくさんの染屋さんがホームページを作って待っていてくれますよ。それなりの物を買ったり注文すれば、旅行代を使ってもおつりがでます。探せば良い所が見つかりますよ。『遊』も含めてね。

そこで結論。振袖は振袖集団の中で目を引く色柄を選びましょう。

申し訳ありませんが、「乗物柄振袖」はタンスに仕舞いました。
染遊々 | permalink | comments(1) | trackbacks(0)

手描き友禅て何?

 貴方は知っていますか?京友禅・手描き友禅てどんなものか。一言でいえばゴム筒描き手差し彩色とでも言いますか。ケーキを作る時にニュルニュルと絞り出してクリームを乗せているシーンはご存知ですね。あの要領で揮発でゆるめたゴムを、細い線状に生地の上に柄を盛り上げて描き上げます。ゴムを包む袋は和紙を柿渋で補強した円錐状で、筒の先は真鍮をシャ−プペンシルの先金と似たもので、より薄く先穴は針で突いたように小さく開けたものを使います。この筒描きの口金を作る職人さんは後継者不足と難作業でほとんど絶滅状態になっています。手に入れるのが難しいのです。
 このゴムの線を軽く揮発の地入れ(仕上がりを良くする為にする仕事。この場合はゴム揮という溶剤を霧吹きで裏から吹きかける事)をした後、筆や差し刷毛、片羽刷毛で彩色します。これが一般に言う友禅と云われるものです。
 ゴムが防染の役割をし、隣に染液がにじまないようにしてくれます。友禅発祥の頃はもちろんゴムなどないので、餅米を炊き込んだ糊糸目を使って友禅彩色を行っていました。近年糊糸目が復活し高級友禅の代名詞となっています。防染力がゴム糸目より強いので友禅職人にとっては大変ありがたいのですが、糊そのものを作る事が大変で、毎日糊の調整が必要なのです。それで糊糸目友禅専門職人でないと糊糸目は使えないと思われます。「遊」のように糸目友禅以外に色んな事をやりたい職人には少し向かないようです。
 
 
 
染遊々 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

ちょっと刺激的かな?

 民族衣装たるもの、その民族の歴史、文化、感性を具現したものと思いませんか?日本の着物はわびさび、華やかさや惻隠の情(猛語かららしい)というはなはだ日本らしい感性の上に成り立っている装束だと思います。だからこそ世界に誇れる衣装なのです。それも友禅なんて製作に何日もかけて作るのですから創る工程だけで一つの文化、芸術が出来上がるのです。他民族のバティックや蘇州刺繍、汕頭刺繍など日本国内では不可能で特に良質な技術を採用した着物に付いては着物の意匠・技術や裾野の拡大という面で、良いかなと思います。
 ところが安かろうという事だけで、海外に生産拠点を開設する馬鹿な業者がいるのです。西陣の帯は西陣から京北部の丹後地方にそれから韓国に、そして今や50%以上が中国に。絞りは初め韓国・台湾で、国力アップで工賃高騰そして中国へ。京鹿の子絞りはほぼ絶滅、それでも京鹿の子絞協同組合はなぜか存続、本疋田用の絹糸を販売しています。本疋田、四つ巻など総疋田の反物はほとんど全て輸入品、高度な技術を要する絞りは国内ではどんどん不可能になっています。大島紬も韓国で一分生産、現在は不明。
 最後の砦たる手描き友禅も安かろう中国へ。振袖も50%位(以上という人も)は中国製らしい。私も大量の中国製振袖を見ましたが酷い出来上がりでした。がそのうちそこそこ良いものが出来てくるでしょう。貴女は中国製の振袖で成人式に参加しますか?。全て日本人の技術指導がなければ、文化の違いでチンドン屋の衣装としか云えないものが出来上がります。
 自分で自分の首を絞めるだけでなく、日本の文化を穢す行為と言っても良いでしょう。既に始まった人材不足による工賃高騰によりこの国から撤退する事が目に見えるようです。着物が自国の文化でない以上、中国に渡った着物の工芸技術は消え去るしかありません。どうする?安価だけを求める亡者さんよ。
 皆さんどう思いますか?
染遊々 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

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