開花情報はまだですが早咲きの桜は開花を始めた様です。
探せば見つかるかも。
先駆けて咲く近くの木蓮が満開です。
梅も遅咲きが見頃になっています。
明日まで「京の冬の旅」が開催中。
三月も半ば、そろそろ桜の便りが欲しい頃。
夜桜が待ち遠しいですね。
遊にゃんの夜行燈。
染工房 遊はご来店をお待ちしています。
三月の定休日:17日18日19日25日26日
四月の定休日:1日2日7日8日9日15日16日21日22日23日29日30日
臨時休業や、お客様が重なると十分なご説明が出来ない場合があります。
ご来店の際は事前のご連絡をお願い致します。
工房の定休日にご来店頂く場合、事前に連絡頂ければご相談させて頂きます。
花便り
蝋梅:京都御苑
椿:府立植物園、城南宮
馬酔木:等持院、青蓮院、天龍寺、渉成園
桃:京都御苑
河津桜:東寺、淀水路
梅便り
見頃:金戒光明寺、大豊神社、大覚寺、随心院
京の冬の旅 〜3月18日 一ヶ所基本800円 075-585-5181
盧山寺:源氏物語執筆地
泉涌寺:皇室の菩提所・舎利殿 900円
泉涌寺 雲龍院:双龍風雷図など
相国寺 法堂・方丈:天井の鳴き龍
相国寺 慈雲院:伝明兆涅槃図など 初公開
大徳寺 法堂・仏殿:天井画鳴き龍・天人散華図
大徳寺 龍源院:洛北の苔寺・龍図
仁和寺 金堂:五大明王壁画
渉成園 園林堂:閬風亭も同時拝観 500円+500円
東寺 五重塔:金堂や講堂も同時に
『長期』休止日有り:お問合せを。(春秋:春秋事務局、協会:市観光協会
〜3月17日 小澤征爾音楽塾展 ロームシアター一階 無料
〜3月17日金土日 ライトアップ 北野天満宮 ~20:00 1200円
〜3月22日 枝垂れ梅と椿祭り 城南宮 1000円 075-632-0846
〜3月24日 古今雛の東西 国立博物館 700円 075-525-2473
〜3月24日 花形歌舞伎 南座 4000~13000円 075-561-1155
〜3月25日 杉野宣雄押花アート 佛立ミュージアム 無料 075-288-3344
〜3月29日 レザーポーチ手作り体験 枡儀 13000円 ホムペ
〜3月29日 イッタラ展 美術館えき 1000円 075-352-1111
〜3月31日 光のファンタジー 京都駅ビル大階段など
〜3月31日 着物でお出かけ 入場無料など 提示ページ
〜3月31日 炭道具展 茶道資料館 700円 075-431-6474
〜4月1日 舞台は御所解 千總ギャラリー 無料 075-253-1555
〜4月3日 春の人形展 宝鏡寺 600円 075-451-1550
〜4月7日 よきかな源氏物語 嵯峨嵐山文華館 1000円 ホムペ
〜4月7日 竹内栖鳳と弟子達 福田美術館 1500円 075-863-0606
〜4月7日 桜まつり 二条城 1300円 075-841-0096
〜4月7日土日祝 木島樓谷邸公開 600円 ホムペ
〜4月14日 夜桜ライトアップ 東寺 1000円 075-691-3325
〜5月6日 雲龍図 月光の寒梅 京都絞り工芸館 1000円 075-221-4252
〜5月6日 ライトアップ 高台寺 圓徳院
〜5月12日 ペリーと吉田松陰 霊山歴史館 900円 ホムペ
〜5月13日 十三参り 虚空蔵法輪寺 075-862-0013
〜5月16日 春の特別公開 弘源寺 500円 075-881-1232
〜6月16日 春の特別公開 大徳寺興臨院 800円 075-231-7015春秋
〜6月30日 洞窟内陣参拝 狸谷山不動院 500円 075-722-0025
〜6月30日 春の特別公開 宝厳院 700円 075-861-0091
〜9月1日 もののけ村山隆 京セラ美術館キューブ 2200円
〜12月8日 伏見十石舟 1500円 ホムペ
〜12月29日 嵯峨トロッコ列車 880円 ホムペ
〜来年3月9日 保津川下り 3/1から6000円 ホムペ
3月20日〜4月7日 春の特別公開 霊鑑寺 800円 075-771-4040
3月20日〜4月14日 岡崎さくら回廊十石舟 2000円 075-353-2511
3月20日〜4月30日 男山桜まつり 石清水八幡宮 075-981-3001
3月20日〜5月6日 春の特別公開 銀閣寺 東求堂 500+2000円
3月20日〜5月6日 春期特別展 醍醐寺霊宝館 500+1500円 075-571-0002
3月20日〜5月25日 春の特別公開 東寺宝物館 500円 075-691-3325
3月下旬〜11月上旬 保津川ラフティング 9000円〜 ホムペ
3月下旬〜4月上旬 桜ライトアップ 円山公園 075-561-1778
3月23日〜4月14日 桜ライトアップ 平野神社 075-461-4450
3月23日〜4月7日 春の特別公開 妙顕寺 昼夜各800円 075-414-0808
3月23日〜4月7日 桜ライトアップ 府立植物園 200円 日没〜
3月23日〜5月6日 御室花まつり 仁和寺 500円 075-461-1155
3月23日〜6月2日 春の特別公開 相国寺 800円 075-231-0301
3月28日〜6月9日 びわ湖疏水船 2500〜14000円 ホムペ
3月30日〜5月19日 春の特別公開 大徳寺黄梅院 800円 075-231-7015
4月1日〜30日 都をどり 祇園歌舞練場 4~7000円 075-541-3391
4月6日〜21日 京おどり 造形大学春秋座 7000円 ホムペ
4月6日〜5月6日 躑躅の庭公開 正伝永源院 800円 075-531-0200
4月10日〜5月5日 山吹まつり 松尾大社 075-871-5016
4月20日〜5月12日 つつじ園公開 三室戸寺 1000円 0774-21-2067
4月20日〜5月19日 不動大祭 三千院 700円 075-744-2531
4月20日〜5月19日 大原女祭り 時代行列4/29午後 ホムペ
通年 スカイホップス 二階建オープンバス 乗り降り自由 3500円 ホムペ
『短期』
〜3月18日 春の生花展 池坊家元道場 1000円 075-221-4550
3月17日 手作り門前市 東本願寺前 075-864-6513
3月17日 宇高青蘭能の会 金剛能楽堂 13:30~ 竜成の会
3月20日 どうぶつ大接近 京都市動物園 13:30~ゾウ ホムペ
3月20日 京都桜パレード 梅小路公園
3月20日 庭園茶会 無鄰菴 5000円 075-771-3909
3月20日〜24日 特別公開 宮廷文化 京都御所 無料 075-211-1211
3月20日〜4月2日 北野をどり 上七軒歌舞練場 6000円 075-461-0148
3月21日 弘法市 東寺 8~16:00 075-691-3325
3月22日〜24日 アンティークフェア パルスプラザ 077-522-2307
3月22日〜31日 祇園白川ライトアップ 18~22:00
3月23日 京都博覧会 岡崎公園 ホムペ
3月23日24日 梅小路フェス Do You KYOTO? 梅小路公園
3月23日〜31日 ライトアップ 清水寺 18~21:00 400円 075-551-1234
3月23日〜4月7日 桜のライトアップ 府立植物園 200円 075-701-0141
3月23日〜4月7日 春の特別公開 妙顕寺 800円 075-414-0808
3月24日 手づくり市 上賀茂神社 075-864-6513
3月25日 天神市 北野天満宮 6:30~日没 075-461-0005
3月28日 イエス能 宇?竜成の部屋 無鄰菴 9:00 要予約075-771-3909
3月28日 1000market 清水寺 伝統工芸文化
3月28日29日 平安楽市 岡崎公園 クラフト軽食 075-864-6513
3月29日〜4月7日 ライトアップ 将軍塚青龍殿 600円 075-771-0390
3月29日〜4月7日 春の特別公開 安楽寺 500円 075-771-5360
3月30日 Sake World Summit みやこめっせ 4200円 ホムペ
3月30日31日 京都桜よさこい 岡崎 二条城 ゼスト御池 梅小路公園 ホムペ
3月31日 はねず踊り 随心院 1000円 午前午後二回ずつ 075-571-0025
3月31日〜4月11日 観楼茶会 平安神宮 600+1000円 075-761-0221
4月3日 青龍会 清水寺 14:00~ 500円 075-551-1234
4月3日〜7日 紅枝垂れコンサート 平安神宮 18:15~21:00 ホムペ
4月5〜7日 下京散歩 13~15:30 佛光寺集合 3300円 ホムペ
4月6日 手づくり市 梅小路公園 075-771-1631
4月6日〜14日 桜まつり 京北宝泉寺 500円 075-852-0407
4月6日7日 鴨川茶店 半木の道 和楽演奏 特産品 075-600-9590
4月7日 北山お弓祭 わら天神 10:30 075-461-7676
4月7日 嵯峨大念仏狂言 清涼寺 13:30~16:00 ホムペ
4月7日〜14日 花供養 鞍馬寺 500円 075-741-2003
4月8日 各寺院 お花まつり
4月9日 観楼茶会 二条城清流園 10~15:00 5000円 075-841-0096
4月10日 桜花祭 平野神社 行列13:00 075-461-4450
4月12日 下京散歩 13~15:30 佛光寺集合 3300円 ホムペ
4月12日〜14日 華道祭 大覚寺 御堂500円 075-871-0071
4月13日 手作り門前市 東本願寺前 075-864-6513
4月13日14日 嵯峨大念仏狂言 清涼寺 13:30~16:00 ホムペ
4月14日 曲水宴 上賀茂神社 13:00 1000円 先着150名
4月14日 やすらい祭 今宮神社 14:00頃行列到着 075-491-0082
4月14日 例大祭 白峯神宮 11:30頃蹴鞠 075-441-3810
4月14日 やすらい祭 玄武神社 ホムペ
4月14日 下京散歩 13~15:30 佛光寺集合 3300円 ホムペ
4月14日 豊太閤花見行列 醍醐寺 13~15:00 無料区域有075-571-0002
4月15日 例祭 平安神宮 10:00~ 舞楽等奉納 075-761-0221
4月18日 鎮花祭 出雲大神宮 行事11:00~ 0771-24-7799
4月18日〜25日 御忌大会 知恩院 075-531-2111
4月19日〜21日 下京散歩 13~15:30 佛光寺集合 3300円 ホムペ
4月19日〜23日 La Festa Primavera 岡崎公園 16時頃 レトロカー
4月20日 お茶会 国際会館宝松庵 点心付 5500円~ ホムペ
4月21日 神幸祭 松尾大社 0:25頃桂川渡御 ホムペ
4月21日 稲荷祭 伏見稲荷大社 11:00~ 075-641-7331
4月21日 弘法市 東寺 8~16:00 075-691-3325
4月25日 天神市 北野天満宮 6:30~日没 075-461-0005
4月26日 下京散歩 13~15:30 佛光寺集合 3300円 ホムペ
4月26日〜28日 大堰川 舟遊び 7000円 ホムペ
4月27日 京都博覧会 岡崎公園 ホムペ
4月27日 夜の庭園パーティ 無鄰菴 おりんミニコン ホムペ
4月27日〜29日 春の特別公開 光清寺 800円 ホムペ
4月27日〜5月6日 深緑の薫 旧邸御室公開 1500円 ホムペ
4月27日〜5月6日 春の特別公開 浄住寺 800円 075-381-6029
4月27日〜5月6日 新緑ライトアップ 東寺 1000円 075-691-3325
4月28日 手づくり市 上賀茂神社 075-864-6513
4月28日 百周年プラネタリウム 青少年科学センター15:30~ 075-642-1601
4月28日29日 下京散歩 13~15:30 佛光寺集合 3300円 ホムペ
4月29日 六斎念仏 伏見稲荷大社御旅所 09:30~
4月28日 1000market 清水寺 伝統工芸文化
4月29日 曲水の宴 城南宮 14:00~ 神苑無料公開 075-623-0846
4月29日〜5月5日 壬生狂言 1000円 13~15:30 075-841-3381
京都の伝統産業に興味のある方には「京都伝統産業 ふれあい館」がお薦め。
詳しくはホムペへ。
京のピンポイントパワースポットこちら
京の神社、仏閣のありがたーいご利益や、変わったご利益はこちら
京の話題:頭髪パワースポット
御髪神社(みかみじんじゃ):日本唯一の頭髪のゆかりの神社
日本最初の髪結職:藤原釆女亮政之を祭神、理髪職のお詣りが絶えない。
頭髪ネタの漫才師の絵馬も。正に髪頼み。
「トロッコ嵐山」駅北側小倉池西岸にあります。 075-882-9771
金戒光明寺:「アフロ大仏」五劫思惟阿弥陀仏(石仏)
育毛を願う人の参拝が増加、探すのは墓地が目印
平安神宮より北東徒歩20分程度。 075-771-2204
安井金毘羅宮:境内北部にある櫛塚 毎年9月第4月曜日「櫛まつり」
健康な髪の毛を祈願。
八坂神社より南南西徒歩10分 075-561-5127
京都市観光協会へのお問合せ電話:075-752-0227
京都の名所・寺社のホームページはこちら
京の七福神めぐりはこちら
京を守護する四神
東の蒼龍:八坂神社・維新まで祗園社と称され、和歌の神様として崇められている
西の白虎:松尾大社・神泉「亀の井」は酒の元水に使われると言う酒造の神様
南の朱雀:城南宮・王朝文化を残す行事が多く、方除の神様として崇められている
北の玄武:賀茂別雷神社かもわけいかづちじんじゃ(上賀茂神社)・源氏物語にも語られる「葵祭」
別格:平安神宮・平安京を定めた桓武天皇を祭神、大内裏を復元して創建された
この五社を巡って京の霊気をお授かり下さい。
門前名物あれこれ
鞍馬寺:山椒餅(杉々さんさん堂)075-741-2155
上賀茂神社:葵餅(神馬堂)妬きもち封じ 075-781-1377
下鴨神社:豆餅(出町ふたば) 075-231-1658
上御霊神社:唐板(水田玉雲堂) 075-414-2081
北野天満宮:長五郎餅(長五郎餅本舗)秀吉命名 075-461-1074
今宮神社:あぶり餅(かざりや) 075-491-9402
知恩寺:阿闍梨餅(満月) 075-791-4121
仏光寺:赤飯饅頭(音羽屋) 075-351-5454
壬生寺;金つば(幸福堂) 075-841-1940
三十三間堂:鰻雑炊うぞうすい(わらじや) 075-561-1290
西本願寺:松風(亀屋陸奥)本願寺の兵糧 075-371-1447
東寺:どら焼き(笹屋伊織)毎月20,21,22日のみ発売 075-371-3333
城南宮:おせきもち(おせきもち) 075-611-3078
石清水八幡宮:走井餅(やはた走井餅老舗)0120-76-0154
長岡天満宮:天神とおりゃんせ(八條茶屋)合格餅 075-953-0488
京都駅ビルに関する問合せは『駅ビルインフォメーション』075-361-4401
嵯峨野トロッコ列車 075-861-7444
保津川下り 4,100円 0771-22-5846
お寺で泊まる
西本願寺聞法会館:一般ホテル並の施設食事付きでも割安:075-342-1122
知恩院 和順会館
宿坊研究会
梅の季節が終了、これから桜に変わります。
工房の行灯に小鬼ちゃんが初登場。
大きな盃と一升瓶でお花見しています。
手描きのトートバッグでは既に人気者となっています。
未成年は飲酒禁止ですが小鬼ちゃんは人間ならご老人。
女の子でも大きな盃を平らげそう。
夜行灯。
もう暫くしたらお花見が。
楽しみですね。
]]>9日京都は雪が舞う冷え込みでした。
それでも春の近づきを感じる事がチラホラと。
先日は超早咲きの淀水路の河津桜を見てきましたが堀川通に一本だけあった河津桜も満開。
松原の角付近にあります。
普通の桜は寒桜でもこれから芽を膨らませる時期に。
ありました。
二条城の前。
寒緋桜です。
もう少し暖かくなれば一斉開花になりそう。
楽しみですね。
]]>一度は行ってみたかった淀の河津桜を堪能してきました。
河津桜は元々伊豆に咲く自生種の桜ですが早咲きなので梅と重なる事もあって見に行けませんでした。
満開と定休日が重なったのでようやく。
朝から雲が多めでしたが京阪淀駅に着く頃は久しぶりの青空が広がって。
駅前にあった河津桜、満開でした。
駅から徒歩10分位で淀水路に到着。
かなりの人出です。
しっかり満開でした。
水路から見ると。
水路に被さる様に伸びています。
この桜は地元の人によって植えられたとか。
憩いの場所です。
散策しました。
見事に満開。
色は染井吉野とは違ってピンクの色合いが強いですが伊豆にある河津桜より白めの様な気がします。
拡大。
思っていたよりずっと綺麗。
水路はと言っても川の雰囲気かと思っていましたが水路そのもの。
大雨の時の水のはけ口なのかも。
付近は住宅地。
都会の水路に桜を植えられたのは地元の人が癒しを求められたからこその様です。
また近寄って。
まだ巨大化はしていませんがそれなりに成長して見応えがあります。
あちこちで撮影会が。
こちらは愛犬の撮影会。
美女の本格的な撮影会が盛んで韓国語や中国語が飛び交っていました。
情報が早いです。
気になったのは欧米系の外国人を殆ど見かけなかった事。
平日とあって一番多かったのは日本人のおばさん、次に子供連れの家族。
反対側から。
この時期に咲く水仙も。
一部では水路の両側に。
菜の花とコラボ。
紫の菫と。
むせ返る様な桜に堪能しました。
もう暫くは楽しめそうです。
]]>そのせいか遊小紋では一番お多くご注文を頂いています。
久しぶりに工程の写真を撮ったのでご紹介します。
先ずは糸目筒描きから。
真鍮をくり抜いた円錐の筒金を先に付け和紙に柿渋を何度も塗り重ねた円柱形の筒紙に材料を入れて絞り出します。
今回は金糸目で。
草稿図案を生地の下に置き下から光を当て図柄を見ながら。
左の方は仕上がっています。
金糸目が仕上がると蝋伏せ。
蝋は熱の生き物、手際よくしないと生地に降りません。
たっぷり付けるとパッと広がって糸目からはみ出す事に。
細い小さな所はかなりの熟練が必要。
今回は地色が濃いのでしっかり二度伏せします。
蝋伏せが終わると地染めに引き染めで。
蒸し屋さんで揮発水洗(蝋落とし)や蒸し、川で水洗いを経て彩色に。
地色が濃いので彩色場所が白飛びしていますが。
手元。
鼓太鼓の紐は細いので顔の眉毛を描くために作られた面相筆で彩色しています。
彩色が終わるとまた蒸しや川で水洗い。
その後蒸気で幅出し(湯のし)で反物として出来上がります。
]]>そもそも城陽市の青谷梅林へ行く為に自宅を出たのです。
所が空模様が予報と違って冷たい強い風と小雨が。
急遽、京都御苑の梅林を見に行く事に。
京都御苑に南の方から入ると見学できる施設に気付きました。
閑院宮邸跡。
その庭園。
建物から眺めると。
借景にビルが入りますが。
こちらも。
奥に池があり、そこには鷺、鵜それに鴨。
その鵜と鴨。
自然豊かですね。
係の方に今見られる施設は無いかと尋ねると迎賓館が当日でも可能な場合があるとか。
天気も悪いのでチャンスかもとそちらに向かいました。
途中にあった梅林の紅梅。
こちらを見に来たのですが。
受付に行くと何と見学が可能。
京都御苑は宮内庁の管轄だと思います。
なのでセキュリティがしっかりめ。
飛行機と同じく持ち物や身体チェックがありました。
各自貸出しのイヤホンを装着して案内してもらいます。
こちらが玄関。
国賓の到着場所。
玄関の戸は欅の一枚板。
手に入る代物ではありません。
戸が開くと。
日本の伝統技術の粋を集めた建物であることは玄関を入った瞬間に感じます。
廊下。
行燈も木工細工の頂点。
天井の板や床板も巨大な樹木を使って。
入って直ぐにある椅子。
見事な座椅子は木工だけでなく座面は西陣織。
テーブルも細工が凄いのですが上に乗った花籠は人間国宝早川尚古斎作の竹細工。
次に行った部屋は会議などにも使われるそうで東西に京都の山を綴織で表現しています。
東の比叡山、朝日です。
西の愛宕山、夕陽。
この東西の壁は移動式、控えの人の空間を作る事が出来ます。
南側にある砂利の庭には清水六兵衛作の陶器。
北側は池のある庭園。
そこにおかしな物がありました。
何と翡翠カワセミです。
説明する係の人も驚く幸運。
暫くじっとしていました。
こちらの真ん中辺りの岩の上に。
この左側。
真ん中の石柱は1580年頃に建てられた鴨川五条大橋の橋脚部分、現在の松原大橋にあったものです。
向こう側の長い石も四国で昔に使われた石材。
壁土もこの迎賓館の土壌から採取されたものを一部に使っています。
次に向かったのは迎賓館で一番お大きな部屋。
藤の間。
左の板戸には截金細工が。
人間国宝、江里佐代子さんの作品。
金、プラチナを使った超絶技巧が分かります。
壁の綴織。
次に向かったのが和室。
その手前にあった見事な檜扇。
和室です。
この座卓や椅子は漆塗り。
鏡のようにツルッツル。
掘り炬燵のように足を下ろせる様に。
椅子の背面にある桐の紋はそれぞれ色違いに。
橋を渡って向こう側に。
和船が係留して。
ブータンの国王夫妻がこれに乗って楽しまれたそうです。
思わぬ幸運で迎賓館を見学できました。
費用に二千円必要ですがそれ以上の価値があります。
機会があれば是非。
]]>
二月ももう終わりを迎えるこの時期に厳しい寒波がやって来ました。
昨日から強い北風、それに乗ってきた雪雲が愛宕山を白く化粧。
この時期としては珍しい冠雪です。
珍しく東にある比叡山も撮影できました。
ガスが掛かってはいますがこちらも冠雪しています。
春めく時期なのにこの寒さは応えます。
風邪を引かれません様に。
]]>通勤の車窓から見る興正寺の紅白の梅はだいぶ前から咲いていました。
梅の花期は長いのでまだまだ梅見が楽しめると思って休みの散歩で出掛けてきました。
所が興正寺の梅は見頃過ぎになっていました。
御影堂門を入った所、両脇に植えられています。
紅梅と阿弥陀堂。
白梅と御影堂。
この梅ではモノ足らなくなったので梅小路公園の梅を見に行く事に。
雨の後だったのでスケートリンクの上に溜まった水をお掃除。
この後営業開始されます。
朱雀の庭の入り口にはレストランや貸会場の建物があります。
そこに枝振りの良い白梅が。
この時期、椿の咲く季節でもあります。
大量ではありませんがそこかしこに。
鉄路の側にも梅。
向こう側は新幹線、真ん中は東海道線を挟んで山陰線(嵯峨野線)、一番手前が鉄道博物館の蒸気機関車の動く線路です。
鉄道ファンにとってはしっかり楽しめる場所、お弁当持参がお勧め。
鳩が寄ってきますが餌はやらない様に。
梅林に向かうとやはり満開、種類もあるので楽しめます。
紅白の間にピンク?
ピンクの正体がこちら。
薄いピンクではあるのですが額が臙脂色でした。
満開の白。
下の芝生にはかなり落ちた花びらが見えますがまだ蕾も。
まだ暫くは楽しめそうです。
面白い形の白梅。
紅梅に接近して。
白梅。
花の中心が黄緑に近い花もあります。
紅白。
ピンクのほぼ八重ですね。
こちらは公園に何本かあった一つの木から二色の花が咲く梅。
こちらはたっぷりふくよかな八重。
白とピンクはあちこちに。
白の拡大。
鮮やかな紅梅と白梅。
春の代名詞の一つ菜の花も。
冬の終わりを告げる水仙も。
ポテル京都を借景に。
寒暖の差が激しいと桜の狂い咲きもありそう。
花粉も飛び出したのでご注意下さい。
]]>どちらも工房で染めた逸品。
道で会えば振り返らざるを得ない美しさに今回も圧倒されています。
お茶席では着物も道中着もしっかりお褒めを頂かれたそうです。
そのお客様から今年の初釜に着用された着姿写真を頂きました。
黒地に金銀松の訪問着。
前から。
後から。
この訪問着は枝や嵐は糸目の筒描きで白上げ、松葉は白糸目と金銀糸目の三種の組み合わせで仕上げています。
初釜の時の御家族写真。
ちょっと見ない間にお嬢様がまた背が伸びられ美しく成長されていました。
お母様のお着物ですね。
お嬢様はお母様のお着物は全て私が頂くと宣言されておられるとか。
着物美人の二代目です。
着姿が楽しみです。
]]>工房では色んな和小物を制作しています。
巾着もその一つ。
その中で一番大きく手描きで染めたのが「木玉付巾着」
今回表に使用したのが打ち掛けに使うラメ入りの正絹生地。
ご覧ください。
真向かい兎と鈴。
内側の生地に手描き友禅で柄付けし「前垂れ」に仕立てています。
垂れの上半分は向こう側に落として。
雪輪とふくら雀。
両方とも小うさぎ。
小うさぎと真向かい兎。
ふくら雀と橘。
大きさは幅が約20.5cm、垂れを落とした状態で高さは約24cm。
生地をリニューアルして一新、価格は3,200円です。
]]>私が住む京都市の右京区にはロームと言う有名な会社があります。
コロナ前はクリスマスシーズンになると綺麗なイルミネーションで市民を和ませてくれていました。
そこは昼間でもホッとする空間。
春日通を五条から下がった辺り。
車の数も大した事がありません。
通りを挟んで並ぶ木立。
芝生も植って。
左側を歩きます。
数は少なめですが彩りに季節に合った植栽が施されています。
散歩には良いですよ。
]]>久しぶりに京都でもしっかり雪が降りました。
雪雲で煙る愛宕山。
屋根にもしっかりと。
向こうの北山連峰にもしっかり積雪しています。
これだけ降ると金閣寺は大勢のカメラマンで賑わっていると思います。
近寄ると渋滞に巻き込まれるかも。
滋賀県にお住まいのお得意先は60cmの雪が積もって雪掻きで仕事に行けないとか。
天気が良くなってきたので京都のこの雪も泡の様に消える運命です。
]]>21日は弘法大師の命日、その日に京都の東寺では市が開催されます。
日本でも出店数が多い事で有名な市は一月は「初弘法」と呼んで特別人気があります。
日本一高い五重塔。
初層が現在特別公開中です。
別の場所から五重塔。
少し空いた所もありますが押すな押すなの所も。
十一時前まで雨が降っていたので客が少なめかも。
外人さんが減って日本の方が多かったです。
食材やおやつになるものが格安なのでやはり買い物をします。
たこ焼きなど食べる所もあるので焼きそばと五平餅の軽食を頂きました。
帰りの東門から。
この後散歩ついでに梅小路公園を通る事に。
すると梅が結構咲いていたのです。
ここ数日の小春日和が影響したのかも。
紅梅。
曇ると色が冴えませんが。
白梅に近づいて。
蕾が膨らんでいます。
割と咲いていた白梅。
付近は良い香りが漂っていました。
ほぼ満開の紅梅。
向こう側は京都水族館。
日曜なので人が多いみたいです。
もう少し梅を楽しんで貰いましょう。
白梅。
紅梅。
北野天満宮や城南宮の見事な梅も見頃が近づいたかも。
]]>先日の散歩では早咲きの梅と寒桜を見つけました。
寒暖の差が激しく暖かい時は早春、寒い時は大寒。
樹木も大変です。
工房の行灯が遊にゃんの「梅は咲いたか」に。
生けた梅を愛でるおにゃんこ達。
昼行灯です。
夜には。
京都の日吉ダムでは異常渇水でしたがちょっと恵みの雨、水位が上がると良いのですが。
もう直ぐ東寺の弘法市、大師に色々お願いして来ようかな。
]]>今年は松尾大社の初詣も遅め、めっきり人出も少なくなったであろう松尾大社へ行ってきました。
阪急嵐山線も乗客は少なめです。
参道に珍しい寒桜がチラホラ咲いて。
大鳥居、露店もこの時期になると閉まったまま。
楼門、大きなお寺の風情です。
拝殿には大きな絵馬がかかっています。
版画家として有名な井堂雅夫さんが描かれています。
お酒の神様らしく盃に瓢箪徳利それに龍。
お参りした本殿、松尾造りと言う珍しい様式の建物。
お正月だけの据物、骨組みが残ったままですが。
こちらの奥の松尾山の頂上には磐座(いわくら)と言う昔の神事跡があり絶景だそうです。
奥に見えている岩がそれではありません。
本殿の北側奥にお酒にも使われた「亀の井」があります。
名水としても知られていて持ち帰る人も多く霊水として「よみがえりの水」と言う別名も。
この奥にある松尾大社で一番のパワースポットとして有名なのが「霊亀の滝」。
水はチョロチョロでしたが。
毎回お参りしています。
上賀茂神社は玄武として亀を象徴する神様ですが松尾大社は京四神の一つとして白虎を象徴する神様。
それでも亀にまつわるものが多いです。
社務所前にはこんな亀も。
嵐山から引き入れた水路が松尾大社を通っています。
使い物にならない水車が残っているのが不思議。
ひょっとしたら水量が増えて回り出すと危険を知らせる音が出るのかも。
境内には茶店などの店舗なども。
こちらは「漬物もり」珍しい玉ねぎと牛蒡を買い求めました。
美味しかったですよ。
その隣にあるのが「お酒の資料館」
酒造りの道具や工程が展示してあります。
紋日でないと開いていない饅頭屋さんも。
酒饅頭を買い求めましたが美味しかったです。
お花びら餅は売り切れていました。
昨年は来れなかったので良かったです。
]]>工房のお客様が傘寿を記念して「駒と歩む」といいう本を発刊されました。
熊澤良尊さんは将棋好きが高じて駒の職人に。
手探りで作った駒が中原名人と加藤一九段の対局で使われたのが駒にのめり込む契機だったそうです。
三十八歳の時に「名駒大鑑」という書籍を刊行されて以来生涯二冊目の本。
将棋の駒についての研究や収集、新聞や雑誌に取り上げられた記事など将棋に無関心な方でも読み応えがあります。
表紙がこちら。
270ページに及びます。
表紙裏には「観」の文字を揮毫頂いています。
ご本人の作品の駒ももちろん既に手に入らない貴重な駒も収集されていて将棋の駒の歴史を覗くことが出来ます。
写真が豊富に掲載されているので駒の図鑑としても価値があります。
開けると。
読む本というより観る本を目指されたそうです。
駒の図鑑や歴史書、駒についてのあらゆる事が書かれています。
「熊澤良尊の将棋駒三昧」というブログを連載中。
アドレスがこちら。
https://blog.goo.ne.jp/ykkcc786
]]>「和ぶくろ」と言うのは旅行カバンやリュックに入れて使うバッグインバッグ。
チャックを開けて何でも放り込める事に特化した使いやすい袋です。
素材は絹で和風な着物に使う様な図柄が殆どでした。
最近は龍や梟に風神雷神、月兎が人気です。
今回作ったのは時代劇に出てきそうな兜や忍者。
ちょっと怖そうな兜。
バックにある紗綾形は生地の地紋ではなく図柄。
上が前で下が裏側。
テレビのシーンになりそうな「月影の忍者」
こちらは生地に七宝華紋の地紋が入っています。
こちらも七宝華紋の地紋入った生地を使っています。
ちょっとコミック風に「忍者と武器」。
大きさは横が約28.5cm、縦が約22cmです。
価格は950円で販売しています。
]]>今年のお正月は大きな事が立て続けに。
それもあって伏見稲荷大社への初詣が九日になりました。
初詣としては初めてJRで。
乗客の半分くらいがここで降ります。
駅前からすぐ大鳥居。
毎年両脇にあった露店が無くなって歩きやすくなりました。
見た目少なそうですがものすごく大きくなった駐車場は満車で行列。
楼門の脇に狛狐、金の鍵を咥えていました。
拝殿ではご祈祷を受けている人も満杯、お札やお守りを買う人も長い行列に。
私の後ろでは韓国語が飛び交って。
流石にお札やお守りを買う人は日本人が殆どなんですが。
こちらは前年買ったお札を納める所の横に鎮座するお狐さん。
こちらはふくよかな稲穂を咥えています。
伏見稲荷大社一番の名所が千本鳥居、記念撮影する人や上がっていく人は大半外国の方。
欧米系の人も結構いますが大きな声を出して喋るのは中国に代わって韓国の方が多いみたい。
上手く人の少ない所が撮れました。
帰りは脇参道から。
こちらは露店が並んでいます。
こんな平和な初詣があるかと思えば悲惨な能登震災も。
何も出来ないもどかしさを感じながら明日は我が身と気を引き締めます。
]]>昨年お納めした着物で初詣に行かれた着姿写真を頂きました。
許可を頂いたのでご披露致します。
その前についでと言っては何ですが工程も詳しく撮影したのでご覧ください。
図柄は「花の丸」位置付なので「遊小紋」です。
糸目筒描きから。
上前部分、殆ど仕上がっています。
下から光を当て生地の下に置いた草稿の柄を写し取ります。
近づいて。
糸目は金。
影に見える所をこれから。
糸目の金は染め上がると落ち着いた金色に。
生地は点描風に菊の花を詰めた紋意匠。
素敵な生地ですが起伏があるので筒描きはちょっと大変です。
柄を蝋で二度伏せます。
この後「引き染め」で地染め、揮発水洗や蒸しを経て彩色に掛かります。
良い地紋だと良く分かります。
手元に近づいて。
そして着姿。
前から全身を。
皆さん残念ですね。
お顔が見えず。
とっても可愛いくてぼかしを消したいくらい。
こちらはほぼ後ろから。
初詣なのでお神籤を引かれました。
よくお似合いで工房一同大安心。
眼福でした。
お写真有難うございました。
]]>お正月早々、大事件の続く日本。
亡くなられた方のご冥福を心からお祈り致します。
被災された皆様が力強く復興に向かわれます様に。
ニコッと笑顔の出る一助となれば幸いです。
忍者、若武者、鎧兜を手描き友禅でタペストリーを染めました。
先ずは忍者から。
屋根に登った青年忍者、衣装は黒ではなく赤に。
昔の忍者映画「赤影」をちょっぴり意識して。
屋根瓦を彩色している所。
地色は濃紺。
次は白馬に跨る若武者。
白馬の上にあるのは武士らしく「違い矢」の家紋、下にあるのは龍の赤ちゃん「雨龍」。
家紋名は「左雨龍菱」成長して立派な龍になる事を祈念しています。
家紋がこちら。
雨龍の家紋は他にも色々、機会があればまたご紹介します。
こちらは矢を彩色している所。
地色は黒鼠。
こちらは鎧兜。
側に刀、上は力強く飛ぶ矢。
彩色場面。
鎧の真っ最中。
地色は紫紺より本紫に近い紫。
構想してからかなり時間が経過して仕上がりました。
制作はそれぞれ一点のみ。
幅は約40cm、長さは80cm余り。
価格は9,000円で販売を開始しました。
]]>明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
赤龍舞が輝く宝珠を睨んだ年賀状をお届けします。
貴方の輝く珠は何ですか?
目標に向かって頑張りましょう。
染工房 遊
]]>昨日二十九日は工房の大掃除、例年より一日遅めに。
休みを増やしているので年末ぐらい頑張らないと。
掃除を終えて毎年行くのが同じ町内にある招福亭。
新町通六条の角に。
向いに仕込み場の旧店舗があるので行ったり来たり。
工房に来られたお客様が食事を希望されるとこちらを紹介しています。
なので関東方面からわざわざこちらに来られる事も。
2階まで客席があるのですが結構行列が出来ることが増えてきました。
なので月に一度は出前を頼んでいたのですが迷惑なので最近はやめています。
親友の一人もここの大ファンで頼むのは決まって「揚げカレーうどん」
牛肉の代わりに「お揚げさん」が入っています。
「揚げカレー丼」もお勧め。
カレーうどんでここより美味しい所を知らないと言う人が多いです。
工房のお客様にもこれをお勧めするのですが帰りに立ち寄って揚げカレーうどんが美味しかったと報告を頂くことが多いです。
昨日は年末なので年越し、天麩羅蕎麦を頂きました。
招福亭の名物は「茶そば」。
美味しかったですが、京都では珍しい濃い目の出汁はうどんにもよく合います。
お近くを通られた際は是非お味を堪能して下さい。
しつこい様ですが「揚げカレーうどん」は絶品です。
]]>今日は工房の大掃除、例年より一日遅れで。
クリスマスが終わったので工房の行灯がお正月モードに。
来年の干支は辰、龍ですね。
龍には巾着や袋など色んな小物でお世話になっています。
素直にそのまま形にしました。
夜の方が風情が出る様です。
どうぞ皆様、良いお年をお迎え下さいませ。
染工房 遊
]]>出雲大社は縁結びの神様として全国から参拝の足が途絶えない神社として知られています。
御祭神は大国主命で十月は全国の神様がここに集結します。
お名前が近い事や大国主命を救ったネズミ(子)が大黒様のお使いだった事から同一視される様になりました。
大黒様がある日旅の途中でお腹を壊した所、川で大根を洗う村人を見つけました。
大根がお腹に良いのは昔から知られた所。
大黒様は大根を所望しましたが村人の主人が大根の数を知っていたので中に混じっていた二股大根の片方を千切って差し上げてそうです。
この日が十二月の十日、島根で開催の子祭や甲子祭はこの故事が謂れになって二股大根などお供えします。
北斎が自分らしくこの故事をネタに描いたのがこちらの絵、肉筆画です。
二股大根は麗しい女性の御御足に似せて。
洒脱で面白い絵です。
真面目そうな大黒様のお顔が逆説的で印象深い所。
北斎漫画ではより卑猥に描かれた絵があります。
ネットで検索すれば出てくるかも。
この肉筆画はお気に入りで工房でよく使わせてもらっています。
例えばメガネ入れ。
これは私が二年余り使っているもの。
表裏の両方とも絹ですがその間にクッション材としてふっくら気味の絹の生地を挟んでいます。
先日、九州からお越しのお客様は柄は違いますが変色するほど長くお使い頂いていました。
風神雷神図でもお弟子さんは師匠の傑作を模写するのが普通。
島根県美術館ではこんな絵が残されています。
二百人は居たと言うお弟子さんの模写は他にもあるそうです。
落款はよくわかりませんが「北雅」と見えますが如何でしょうか?
北斎の画才に脱帽です。
]]>工房のオリジナルキャラクター「小鬼ちゃん」が人気です。
犬の散歩に使えそうな小さいものからB4タイプまで。
小さいものは薄めですがA4タイプから上は厚手の頒布。
手描きで仕上げています。
今回のご紹介はA4タイプ。
先ずは京野菜を運ぶ小鬼ちゃん。
左右で裏表です。
京野菜の名前が分かりますか?
こちらは昔懐かしい遊びを楽しむ小鬼ちゃん。
思い出されますね。
こちらは昔話に登場の小鬼ちゃん。
左側を拡大しました。
手描きなので全く同じものが出来ないのはご理解を。
こちらのA4タイプは2,800円。
ひと回り大きなB4タイプは3,500円で販売しています。
小鬼ちゃんと何かをコラボしたり楽しい別注も来て楽しんでいます。
]]>前回制作した雨龍と蝙蝠のマフラーが直ぐに売れてしまいました。
遅くなりましたが肌触りの良い生地が少し残っていたので再度染めてみました。
雨龍は「アメリュウ」「アマリュウ」「ウリュウ」「アマリョウ」と呼び方は色々。
本物の龍の幼生、つまり赤ちゃん。
千年後に本物の龍になるそうで雨乞いの願いを聞いてくれるとか。
元になった中国ではその図柄も消滅していますが日本では色んな形の家紋にもなっています。
雨を司る神様として崇められてもいるそうです。
形は鼻の先が伸びて象虫みたいですが。
地色はちょっと濃いめのグレー。
一緒に染めた蝙蝠は雨竜より薄めのグレー。
以前に染めた雨龍は日本の女性が、蝙蝠は外国人男性がお買い上げに。
店頭に飾って直ぐに売れてしまいました。
生地はもちろん肌触りの良い正絹、半分に折って半幅に仕立てています。
裏側にも柄が入って。
長さは約2m。
両端は共色の正絹糸の飾り房を着けて。
価格は7,000円で店頭に出します。
]]>天気が良ければ定休日に六千歩以上の週一散歩をしていますが今回はお馴染みの梅小路公園。
情報では紅葉が見頃過ぎになっていました。
確かに枯れ葉色になったり落葉した木もありましたが結構綺麗な色で残って。
葉が全て落ちた百日紅を手前に。
子供連れが楽しめる公園なので遊具があります。
名所の一つになっている「朱雀の庭」の外塀に。
こちらもその続きで出口になります。
紅葉だけでなくドウダンツツジも朱赤に染まって。
池に青鷺がジッと。
1時間以上後に直ぐ横を通りましたがまだ居ました。
魚は居ない筈なんですが。
上の方は紅葉で下はドウダンツツジ、トンネルの様に。
小川のせせらぎもあって。
これ程ドウダンツツジを楽しめるとは思っていませんでした。
真っ赤な紅葉と山茶花。
十二月も中頃になって平日だと言うのに鉄道博物館のSLがまだ動いています。
現在開催中の「999銀河鉄道」に合わせて。
大きな汽笛は工房まで聞こえてきます。
蒸気もしっかり吐き出して良いもんですね。
]]>
お客様の別注で久しぶりに縦ぼかしを染める事に。
生地はお客様が入手された一丈(4m足らず)くらいでで幅が狭めな変わった生地でした。
しかし、織もしっかりして柔らかながら腰がありシボ地紋が晴れやかな良い生地。
帯揚げ二枚なら使えるとのこちらのアドバイスで縦ぼかしで染める事になりました。
色は「月白」と「薄桜色」。
どちらも極めて薄い色です。
染めている所がこちら。
これほど薄いとぼかしの足が伸びません。
手際よくぼかしを伸ばす必要があるので二人がかりで。
職人は我が弟と息子、工房の二階で染めているので背景はぼかしています。
]]>恒例の週一散歩はいつもの様に家内と連れ立って。
四日はしっかり散歩できる府立植物園へ。
初冬の季節なので華やかなお花のお迎えとはいきません。
青いパパイヤが枯れずに出迎えてくれましたが色気無し。
大きな「ハリモミ」には沢山の松ぼっくりが鈴なりになって見応えがあります。
温室で「ポインセチア」が展示されているとの事で向かうと「大銀杏」が。
側に老夫婦、こちらも老夫婦ですが。
現在植物園では野外彫刻展が開催中。
そのエリア以外でも。
不思議な彫刻がありました。
親子を表しているのかな。
温室は暖かくて湿度が高め、クリスマスの象徴「ポインセチア」が種類多く展示されていました。
ちょっと変わった種類も。
名前が見えますね。
こちらはもっと変わっていて。
花の形に見えます。
ちょっとお洒落な色の「カトレア」も。
睡蓮の中で一番大きな「ニンファエア」、オーストラリアのアボリージはこの根を食用にするとか。
蓮根に近いのかも。
熱帯性の睡蓮です。
こちらは「シャンプージンジャー」、生姜の一種だそうですがこの赤い所を絞った透明な水が頭を洗うシャンプーになるとか。
不思議な植物で洗髪後、頭には良い香りが残るそうです。
温室を出て紅葉がまだ残っているエリアへ。
枯れた蓮といいコントラストに。
こちらも。
大きな木でも残っています。
ライトアップは終了しましたがまだ紅葉が楽しめます。
オレンジ系の紅葉も綺麗です。
池には鴨も。
白いのは夜用のライト。
夜も綺麗だったでしょうね。
池に写った方が綺麗に見えます。
銀杏の絨毯と。
植物園にはこんな風情の橋まで。
この時期柑橘系がたわわに。
小さな実の「橘」。
薬にもなる「橙」。
他に八朔もありました。
この時期に咲く花の代表「山茶花」は水車の横で満開に。
植物園に外国人観光客はほぼ居なかったのですがこの日は数組発見、この植物園の良さが知られてきたのかも。
終了近くになった紅葉ですがまだ観光客は多いみたいで帰りの金閣寺バス停からはたっぷりの観光客が。
紅葉の写真も掲載は半分くらい、たっぷり楽しまました。
超有名でなければゆっくり観光出来るので穴場探しが面白いですよ。
]]>恒例の家内との週一散歩に出掛けてきました。
大混雑している京都市内の観光地は避けちょっと離れた長岡京市にある紅葉の名所です。
四年ほど前に行った事のある光明寺。
普段はほぼ非公開らしいのですが紅葉の季節は境内の一部が公開されています。
駐車場はこの時期使えないので長岡京駅(JR・阪急)からバスで。
この時期だけ臨時便も増発されています。
総門。
拝観料は千円、以前よりちょっと高くなっています。
表参道。
なだらかな石段は歩きやすいです。
もう少し上がって。
一日中秋晴れの予報でしたがしっかり厚い雲に覆われて暗めになっています。
晴れれば紅葉がもっと綺麗だったのに残念。
本堂となる御影堂の前。
紅葉の色が曇っていてもかなり赤く感じます。
今年の紅葉は色が良いかも。
こちらは鐘楼。
手水鉢。
丸い花の塊がありますが物は不明。
阿弥陀堂や御影堂などの建物の中は撮影禁止。
外側が紅葉で楽しめます。
順路に沿って阿弥陀堂へ。
そこから本堂たる御影堂に。
その裏側に本廟への石段があります。
本病には浄土宗の開祖法然上人の遺骨が祀ってあります。
なので一般は立ち入り禁止。
回り込んで。
廊下沿いに行くと。
書院の方に回ってきました。
こちらは信楽庭。
勅使門がでんと控えます。
小書院から。
大書院の部屋から。
大書院の中庭。
大書院やそこから出た所には沢山も露店が出されていました。
仏具からコーヒーやうどんまで。
呼び込みが多かったので休憩するのを躊躇って帰り道に。
ここからまた紅葉の洗礼が。
脇参道の紅葉が続きます。
壮観です。
薬医門。
撮った写真の全てではありませんが曇り空ながらご堪能頂けたかと。
この後阪急の駅前に戻って軽くたこ焼きなどで一杯。
時間があったので長岡天神へ。
八条が池も渇水で水位が低くなっていました。
雲の厚くなってより暗く。
六角亭を樹間から。
池の上を散策できる廊下はいつ来ても心和みます。
池の上の散策路から。
こちらの長岡天神でもライトアップされている様で器具が置いてありました。
読むのは困難な石碑「以誠接萬事」
長岡天神にも紅葉の観光スポットがあります。
錦景苑。
綺麗でした。
こちらも。
上がっていくと車椅子の案内板も。
帰り際に通った料理屋さんの筍料理で有名な錦水亭。
和風で趣があります。
八条が池の辺りには池の上に設置された錦水亭のお座敷が。
一度は行ってみたい料理屋さんです。
帰りに思わぬアクシデントがありました。
阪急で人身事故、阪急電車がストップしてしまいました。
急遽JR駅に向かいましたが阪急の遮断機が開かずに大渋滞。
時間は掛かりましたが何とか帰宅できました。
ちなみに歩いた歩数は一万歩をかなり超えて歩き過ぎた様です。
]]>
京都は紅葉真っ盛り、工房の行燈はその一歩先で遊ワンの風神サンタに。
風神のサンタクロースには風神に似たワンちゃんに登場願って。
夜の行灯。
気が早いですが街中ではクリスマスイルミネーションが増えてきたので負けずに頑張ります。
]]>散歩がてらに喧騒の京都を離れ滋賀県は大津にある古刹「石山寺」へ行ってきました。
京阪石山駅から歩く途中面白いものを発見。
地下放水路の橋です。
前はこの通り琵琶湖で唯一の水を流出する川、瀬田川。
大津市南部には八つの川がありその川の氾濫を解消するための地下水路がありその出口がここなんです。
橋の右側にはその水路あり、鯉釣りに絶好の場所に見えます。
石山寺に近づくと良い雰囲気の和菓子屋さんが。
店内で頂けるみたい。
「藤村」さん。
西は無い様ですが東大門を入ると参道。
紅葉の進み具合は五分から七分と言った所でしょう。
色づいた紅葉を撮っています。
行燈が並んでいますがライトアップに使われます。
奥の方に源氏車が。
灯籠や白塀に紅葉はピッタリ。
この寺の名物大岩、くぐり抜けが出来ます。
寺の名前の由来になったと言われる巨岩。
その昔採石場であった事もあるそうな。
上に見えるのは多宝塔。
樹々の後ろに本堂が見えます。
本堂まで上がってきました。
国宝の本堂内は撮影禁止、外に出てみました。
長い石段がこの建物の高さを表しています。
多宝塔に向かいながら。
多宝塔の前、あの大岩の上にいます。
高く上がってきたので瀬田川などの絶景が楽しめます。
こちらは月見亭、月見酒といきたいところ。
多宝塔から更に上がって。
この時期は山茶花も満開、蜂もご挨拶。
同じく山沿いにある京都の善峯寺にある風景と似ています。
入り組んだ谷と光堂。
来年の大河ドラマは光源氏、紫式部と縁の深い三井寺は人が増えそうです。
その紫式部の銅像。
山茶花と紅葉。
山茶花。
「無憂園」と言う菖蒲が名物の庭園があります。
そこには滝もありました。
これからまだ紅葉が進みます。
京都は外国人で溢れかえっていますが石山寺は元々観光客も少なめ、当然外国人もごく少数。
ゆっくり紅葉狩りが出来ます。
]]>飛雲閣が公開され献菊展も同時に開催という事で世界遺産の西本願寺へ行ってきました。
火から建物を守るという大きな銀杏は黄変が進んでいました。
真っ盛りではありませんが。
大火の際に穂先から水を吹いたという伝説の水吹き銀杏もまだ中途。
銀杏では珍しい直立ではなく株立の形をしています。
非公開文化財の特別公開で見学できる国宝飛雲閣へ。
今回も残念ながら撮影禁止。
撮影できるギリギリの入り口で撮影したのがこちら。
雨戸も開放され人物画も見えます。
写っていませんが左右にそれぞれ離れがあり左右非対称の建物として特異性が顕著。
金閣、銀閣と並ぶ京の三閣の内の一つですが建物的には最も優れていると言われています。
普段非公開が悔やまれる事この上ない建造物です。
舟から上がる入り口があったりサウナの様な蒸し風呂があったり。
撮影が出来ませんでしたが目に焼き付けるだけでも見に行く価値はあります。
ただ、散策する場所が少しだけなので千円はちょっと高く感じます。
無料の時もあったのですから。
すぐ横にある重要文化財の鐘楼、極彩色に化粧されたらしい塗が良いですね。
境内では献菊展が開催中。
全国の門徒衆の有志が育てた菊が展示されています。
乱菊や万寿菊。
立派な盛菊。
く
こちらは嵯峨菊、大覚寺で公開される事が多い菊の一種。
こちらも素敵です。
西本願寺では同時開催で「お西の市」が開催中。
テントで囲まれた一角に近くの名店の商品が販売されています。
亀屋陸奥さんが販売する銘菓「松風」を買い求めました。
これは本願寺が信長と対峙する時に作った兵糧が元になっているそうです。
店舗はこれだけでなく鰻やピザなどのキッチンカーも。
ご覧の様に客は少なめでしたが。
この後散歩がてらに東本願寺へ。
ここには野良猫が集まる場所があると聞いていましたが一匹だけいました。
痩せていましたが観光客からおやつを貰って。
時には数匹の野良猫に混じってハクビシンも来るそうです。
やはり豪壮な御影堂門。
東本願寺には国宝はないと思いますが重要文化財は豊富。
その中には手水屋形も。
手水の水は龍の口から。
日本で一番信者数の多い真宗の東西本願寺。
私も門徒の一人にはなります。
宗教原理主義が罷り通る世界の宗教界にあって縛りの少ない日本らしい気楽な仏教ではありますが、何か足りない様な。
]]>
ネクタイの新作が出来たのでご紹介します。
生地の入手が困難な疋田地紋の白生地、一応最後の新作です。
薄地の在庫があるので濃いめばかり制作しました。
珍しいブルー系が思いの他良い上がりに。
定番のグレー濃淡と
上の左側、紺とブルーの疋田縞ぼかしのネクタイは昨日ソールドアウトしました。
機会があれば追加制作するかもしれません。
そして黄色系と濃い緑系で。
鳥獣戯画は糸目筒描きで白上げに。
柄物は今流行の兜、鳳凰、能面を。
自分のネクタイにしたい蝙蝠と例の雨龍。
大きめに切り抜きました。
全て一点のみの制作。
着物生地で制作しているので縫い目は二箇所に。
価格は疋田柄が2,800円、柄物は4,300円です。
別注は図案代500円プラスで承っています。
]]>真夏を思わせる陽気でしたが百万遍の知恩寺で開催中の古本市に行ってきました。
知恩寺では毎月開催の「手作り市」が超有名で観光バスが横付けされる事もあります。
広めの境内は広過ぎずこういう催事には打ってつけです。
山門。
中に入ると。
最終日の午後ですから人は少なめの様です。
撮影はしていませんがこの右手奥に喫茶コーナーがあり美味しいコーヒーを出してくれます。
今回も美味しかったですよ。
左手の講堂前では「全集コーナー」、うず高く積まれていました。
本堂。
この奥の書院で呉服の展示会があり案内の和服姿の奥様が立って居られました。
このお寺は貸会場に使われる事が多いみたい。
紅葉の名所の東福寺では私が若かった頃、毎年数度呉服の展示会をしていましたからね。
金のパネルを柱に釘で打ち付けていたので、今考えるととんでもなかったと思います。
本堂横には黄色く色づき始めた銀杏がありました。
銀杏も落ちて匂いがしっかりあります。
本堂の奥の書院は入れませんが展示会の話し声が聞こえてきました。
庭の紅葉が塀越しに。
近寄って。
まだまだ最盛期には届いていませんがこれも良いものです。
]]>工房の定休日、少し色づいたと聞いてよく散歩に出かける梅小路公園に。
JR梅小路駅の前の桜も上の方が色付いて紅くなっていました。
先に季節外れの桔梗を見つけました。
しっかり花開いて。
肝心の紅葉はと言うとやはり色付いただけ。
割と早めに色づく梅小路公園の紅葉なんですが。
色づいた所を切り抜いているので早とちりなく。
朱雀の庭の塀の前で。
上の方だけです。
こちらも朱雀の庭の出口、小さな門から見える紅葉。
ポテル京都の前も。
梅小路公園には鉄道と魚類を使ったこんなモニュメントがいくつかあります。
オオサンショウウオ。
まだ青紅葉の方が圧倒的に多いのでこれからが楽しみになります。
以前は平日には運行されなかったSLも大忙しの様で行ったり来たり。
小さいお子さんのはしゃぐ声がで思わず手を振ってしまいます。
大人も振り返してくれて。
桜の木はすでに丸坊主になったものもありますが綺麗に染まった葉の木も。
これだけ赤いと癒しになります。
ちょっと茶色になってきたかな。
今が最盛期のキバナコスモス。
しっかり咲いていました。
隣同士同じ種類だと見えるのですが片方は黄変が進んでいます。
楠かな。
京都の紅葉はこれから日増しに進んでいくと思われます。
まだ有名観光地は人出がマシ、早い目のお出かけを。
]]>京都は外国の方で溢れていますがそれは人気スポットに集中しています。
少し外れると見当たりません。
それでも工房には外国の方も来られ、来客が全て外国人だった日もあります。
そんな外国の方に向けお遊びで作ったものも含めて手描ローケツの新作を。
こちらは蝋割れの市松柄。
鉄紺色。
この地色は写真を撮るのが難しく茶色の風呂敷の上に広げて撮影、シワシワですが本物に近い色になりました。
蝋割れは昔流行った染め方で、その中で一番木目の細かいのがカルナバと言う蝋を使った割れです。
カルナバは石の様に硬く高価な為、車の高級ワックスの素材として使われています。
割れを拡大しました。
こちらは外国の方が喜ばれるかもと言う事で染めた「青龍」。
安価にする為かなり手際良く、悪く言えばちょっと手抜きで染めています。
臙脂色。
嵐の黒雲の様に黒の「たたき」も入れて。
こちらは「角波」、着物でもよく使われる図柄です。
藍墨色。
こちらは葉を直線的に伸ばした「ストレイトリーフ」
黒茶色。
こちらは波柄。
紫紺。
写真からは見えませんが黒も入っています。
この波柄はソールドアウト、即売しました。
生地はもちろん正絹。
大きさは幅が70cm余り、長さは2mを少し超えます。
使い方も色々ある様でお客様は工夫を楽しまれる様です。
価格は7,000円税込です。
この様な生地も入手が難しくなってきたので後数点染めれば終了になりそうです。
]]>久しぶりに散歩に適した天気になったので夕方なら人が少ないと言うことで嵐山に。
それでも三分の二は外国の方。
東南アジア系がその半分以上、騒がしい中国系の方はそのまた三分の一以下と言う具合。
日本人では若い方が多かったです。
なんちゃって着物も。
観光ではなく散歩だったのでちょっとぶらぶらするだけですがやはり人が多くて。
ちょっと面白いものを見つけました。
超ミニのロールスロイス。
二人乗りかな。
乗ってみたい。
天龍寺辺りも人は混雑、渡月橋を渡って中之島で休憩。
午後三時頃の渡月橋。
まだ人は多めです。
前回来た時は大雨の後で橋桁に流れて来た樹木がたくさん絡んでいましたが綺麗になっています。
川の水音に癒されます。
嵐山に日が沈み始めました。
赤く色づいた桜の葉がきれい。
中之島で持参の缶酎ハイを飲んだりして1時間ほど過ごすと渡月橋を渡る人がグッと少なくなって。
日が影って嵐山の色がよく見える様に。
ほんのり色づいていました。
閉める店舗も出て来ますが遅めの嵐山散歩は人が少なめ、もちろん早朝も良いですよ。
]]>秋物のショールを制作するのにちょっと「ゲテモノ?」を作ってみました。
蝙蝠を二種類に雨龍が一種。
まずは蝙蝠コウモリから。
実は蝙蝠は見た目ゲテモノですが縁起が良い事でも知られています。
工房でも道行や付下で染めた事もあります。
その蝙蝠を半折ショールで。
一つ目。
裏側にももちろん蝙蝠が入っています。
拡大すると。
ソールドアウトになりました。
蝙蝠をもう一つ。
地色も濃いめにして蝙蝠の図柄も雰囲気も変えています。
ついで染めた無地二枚もご覧ください。
さて「雨龍」、あまりゅう又はあまりょうとも読みますが歴史は古く江戸時代から図柄に使われていました。
龍は蛇や鯉が老成した化身の様に言われる事も多いですね。
この雨龍は龍の赤ちゃんなんです。
雨を司るので縁起が良いとも。
なので古くから家紋にも使われています。
その中で一番龍らしい家紋がこちら、「左雨龍」
もう一つ「入れ違い雨龍」
鼻の先が伸びていて象虫みたいですね。
この雨龍を絞りで表現した男性用の長襦袢をご紹介します。
お客様がわざわざ工房へお持ち頂き見せて頂いたのです。
今や貴重品ですね。
この雨龍柄で半折ショールを制作しました。
全体の雰囲気は上の蝙蝠と同じ、濃い地色で染めています。
柄を拡大してみましょう。
こちらの生地には雲の地紋が入っています。
もうちょっと拡大。
ショールの仕立て屋さんもこれは何ですか?と。
知らない人が多いと思いますがまるで象虫。
しかし、縁起が良いそうで着用されると良い事が起きるかも。
ソールドアウトになりました。
価格は6,000円で販売します。
無地は5,000円です。
]]>この春から用意していたショールマフラーをご披露します。
秋らしくなって秋色が似合う季節になりました。
染め方は「ダンマル」
知らない方が多いと思いますが一応「ローケツ」の一種です。
ローケツ自体、手描き友禅より遥か昔から使われていた技法で正倉院にもその端切れが残っています。
ダンマルは固形した木のヤニ(樹液)で揮発溶解剤を使って溶かし蝋の代わりに使います。
染め上がりが蝋より滑らかなのが特徴。
乾くまで時間が掛かるのが難点なんですね。
近年はこの「ダンマル」を使った染物は激減してこの作品も珍品には違いないと思います。
手間がかかりますが良い風合いが出るので手描きの小紋としては最高峰に位置すると思います。
味を出す為に濃い色ばかりです。
右が反物状態の染上がり。
左が半分に折って仕立上がり、端に糸房を付けています。
染め方は先ず下絵描き、続いてそれに合わせて素描で彩色。
その色付けした部分をダンマルで伏せます。
ダンマルが乾くと上から濃い色で引き染めします。
蒸し屋さんでダンマルを揮発水洗で落とし蒸しで色を止めます。
川で水洗いも。
それから深みを出す為もう一度上から引き染め。
それをまた蒸しや川での水洗いを経てほぼ仕上がり。
湯のしで生地を整え仕立に。
結構な工程を経て仕上がっているのです。
柄色違いをご覧ください。
生地はもちろん正絹、肌触りの良さが売りに。
仕立上りの大きさは幅が約17.5cm、長さが約2mです。
工房の販売価格は税込7,000円。
]]>体調を崩されていませんか?
今朝の最低気温は15度だそうです。
工房の行燈がそんな秋にふさわしい遊にゃんの「実りの秋」に変わりました。
昼行灯です。
夜になると。
夏バテは涼しくなってから出るとか。
美味しいものをたくさん食べて元気でお過ごし下さい。
]]>急な秋の気配に月に一度の催事情報があったので哲学の道あたりへ散歩してきました。
銀閣寺付近はそこそこの観光客、哲学の道はちょっと少なめです。
向こう側に「幸せ地蔵尊」を見つけました。
ご利益がありそうですね。
この辺りから山手の方に向かいます。
銀閣寺の南側にある法然院、その境内に芙蓉が咲いていました。
法然院を南に向かうと今日の目的地「安楽寺」があります。
毎月二日は「くさの地蔵縁日」が開催されている筈。
それにしてはひと気がありません。
ネットでも開催だと確認してきたはずなんですが。
誰も。
門の中を覗くと。
拝観謝絶の看板が。
コロナが沈静するまで中止すると置いてあったパンフレットに。
ガッカリです。
もうコロナはほぼ終結ですよ。
このお寺は住連山 安楽寺。
法然上人の弟子だった住連と安楽は後鳥羽上皇に仕える女官の松虫と鈴虫を出家させた罪で断首されました。
その菩提を弔うため流罪から帰った法然によって建てられたのがこのお寺です。
こちらの南隣には門跡寺院の霊巌寺があります。
こちらは安楽寺よりずっと大きく椿の寺としても有名ですが普段は非公開。
山門の趣は見事です。
十年以上も前に行った時のブログ(2009:11:25)に詳しく紹介しています。
良かったらどうぞ。
]]>輪っか風のヘアバンドは既に好評ですがより自由度が高い結べるヘアーバンドを作りました。
お客様のご要望から。
もちろん素材は絹、肌に優しく心地良いのが特徴です。
後で結ぶとこんな風に。
家内をモデルに。
紐部分が長いので前に回して前結びも可能。
後結びで下に置いてみました。
そして今回作ったのがこちら。
花園柄から。
紫、鉄紺。
赤と黒。
そして疋田の鉄紺と紫。
色んなもので一番人気のあるのが白黒の疋田。
950円で販売開始です。
]]>お客様からどんな工程で染め上がるのか工程写真を送って欲しいとご要望がありました。
詳しくお伝えするのに多めに写真を撮ったので一部をご覧ください。
まずは糸目の筒描きから。
手元から。
下から光を当て草稿図案を写して糸目を置いています。
糸目は金糸目。
手にする筒紙は和紙に何度も柿渋を塗り込んで強化し円錐状にしたもの。
先金は真鍮をくり抜いてこれも円錐状にカットしてあります。
シャープペンシルの先とよく似ています。
使う生地はお客様のお手持ち生地。
波の地紋の模様が絵羽付けになった豪華な紋意匠の白生地です。
もう少し仕事が進んで、ちょっと引くと手前に筒描きが済んだ場所も。
生地が動かない様大きな文鎮を使っています。
また手元に接近。
糸目が上がると伏せに。
今回は蝋で。
向こう側は既に伏せ終わっています。
ちょっと近づいて。
波の地紋が良く見えますね。
実は地紋があると糸目筒描きも蝋伏せも邪魔ではあるんですよ。
蝋伏せの超接近。
職人仲間の間では蝋は熱の生き物、どれだけ御する事ができるかが問題です。
熱いうちに生地に乗せないと裏に通りませんからね。
所が置いた途端にパッと広がるのも蝋の性質。
広がらない程度に筆先をしごいて蝋の含みを調整、そして熱の冷めないうちに蝋描き。
手際の良さがこの仕事の勝負どころです。
細い部分をどれだけ綺麗に伏せるかは職人の腕の見せ所、オッホン。
この後地染めして揮発水洗や蒸しを経て彩色に入ります。
]]>昼間の猛暑も落ち着いて秋の気配を感じられる様になりました。
やっと散歩に出掛けられます。
久しぶりの植物園は外国の方が増えていました。
京都府立植物園は園内をいじり過ぎないのが魅力、自然のままに近いのが良いですね。
なので猛暑で育ち難くなった植物も無理せず花の量は少なめです。
京都府内で遅れているコスモスがありました。
菖蒲によく似た花。
こちらも花名が不明。
こちらも猛暑で遅れている彼岸花。
さすが植物園。
白もありました。
秋が深まると紅葉するのではという灌木のホウキギ。
こちらはキャッサバ。
流石に猛暑だっただけあり百日紅が満開。
もちろん花が終わって青い種に変わっている個体もありましたが。
バラ園でもちらほらと。
フランス産のマダム・フィガロ。
こちらも同じくバラのウララ。
日本産で賞を取った事も。
植物園には小鳥は蝶も。
見た事ない小鳥も撮影できたのですがピンボケ。
蝶はしっかり撮れました。
二羽がこれだけ近いのは初めて。
こちらも名前不明の花。
これも。
馴染みの深い花は素通りしています。
植物園の帰り東隣にある「陶板名画の庭」に立ち寄りました。
前から気になってはいたのですが。
入るとモダンな美術館みたいで水盆が張ってあります。
端は滝になっていて何段もあります。
一番大きな滝がこちら。
通路などの壁に陶板の名画が。
名前は思い出せましたか。
こちらは最も巨大な最後の審判。
こちらも最後・・・の晩餐。
日本の絵画は長ーーーい巻物を再現しています。
これは見事に細密に描かれ、驚きました。
後から枚数が増えますが端から順に撮影しておけば良かったと思うくらい。
巻物と言えば鳥獣戯画。
驚くほど本物に近いのでカメラ持参で行かれた方が良いと思います。
入場料は100円、市内在住?のお年寄りは無料です。
]]>9月になっても真夏の猛暑が続いていましたが昨日から急に冷え込みました。
夜風が冷たく感じる程。
秋の到来を記念?して先日来お問い合わせの多かった工房在庫の半幅帯を格安でご提供します。
もちろん、手描きで正絹。
こちらは総柄の「星座マーク」をモチーフにした黒地の半幅帯。
そしてこちらは「うさぎトランプ」
手先と真ん中あたりに柄付けしています。
どちらも仕立上りで価格は25,000円、税込みです。
この秋限定の特別価格です。
手描きではありませんが正絹で黒白極小疋田の半幅帯が仕立に回っています。
それも上がり次第ブログアップします。
半幅帯の長さは約4m、幅は約17cmです。
最近、お問い合わせの多い半幅帯は積極的に制作予定。
ご希望に対応させて頂きます。
遠慮なくお問合せ下さいませ。
]]>
大阪の皆さんおめでとうございます。
驚異的な強さでアレしましたね。
ニュースを見ながら、阪神ファンではない私も興奮しました。
道頓堀辺りのファンは見事に熱狂的でその熱さがこちらにも伝わりました。
岡田翁、猛虎を御すの図。
富岡鉄斎の描いた文人画。
その托鉢に使う鉢をヘルメットに描き替えました。
虎は幼児が描いたみたいですがこれも一興。
大いにお喜びください。
]]>京都は酷暑が続きます。
しかし蝉の声も聞こえなくなったので自然界では秋を感じている様です。
工房の行灯は記録的な猛暑に敬意を表して入道雲に。
「遊ワン」の入道雲です。
夜行灯はちょっと見にくいですが。
昼行灯。
もう暫くは暑さを我慢です。
熱中症にお気をつけ下さいませ。
]]>暫く間を置くと雲が減って見える様に。
雲が無くなるまで撮ったベストショットがこちら。
プードルが吠えている様にも見えます。
光雲の輪がブルーからオレンジに。
皆様に幸運が訪れます様に。
]]>昨日の続きです。
ちなみに私のスマホがこちら。
鶏婁鼓と言って雅楽に使われる太鼓の一種で大変珍しい和楽器です。
実は生地難があったので私用に。
今日公開する最初は舞楽の定番から。
左は61「納曽利」、右は62「蘭陵王」
江戸時代の舞楽について書かれた書籍の挿絵が元になっています。
細密に描き直しました。
同じく舞楽から63「鳥兜」と64「胡蝶」
工房の行灯やポストカードで人気の「遊にゃん」と「遊ワン」
行灯は季節性が強いので余り影響の無いものから。
先ずは遊にゃんから201「安木節」、202「瓢箪とっくり」
何回もご紹介している203「蓮雨宿り」、204「魔法使い」
次は歌舞伎から205「梅王丸」、歴史の舞台のあちこちに登場する206「白拍子」
その次は207「忍者」、208「シャウトだぜ」
次は今流行りの209「ボッチキャンプ」、210「ポッポ屋さん」
次は京都の北区にある有名なお寺211「悟りの窓」、はみ出る程大きく、何を思うのか212「上を見つめて」
左は思案中の213「兼好法師」
右はこちらから遊ワンに 方丈でくつろぐ301「鴨長明」
次は302「バイク乗り」、303「月見酒」
今回最後にご紹介するのがこちら。
304「マイク持って熱唱」、 305「ハングライダー」
切り抜きのやり方を説明するパンフを同封しています。
手際よくやれば5分程度で装着できます。
価格は税込で800円、送料84円でお送り出来ます。
お問い合わせやご注文は電話075−344−5067、又は右上のお問合せのページから。
お待ちしています。
京都にお越しの際は是非立ち寄ってご覧下さいませ。
]]>スマホのクリアカバーにはインナーシートが装着可能。
気分によって着せ替えも。
先日その装着法をブログアップしました。
絹の生地に紙を裏打ちしています。
公開して販売出来る作品や品数が揃ったので販売を開始します。
先日アップしたスマホへの装着法は小さなパンフにして同封するので安心です。
こちら。
季節限定がはっきりするものはその時期が来た時に公開予定。
クリアカバーはプラスチックなのでガラスほど鮮明に写りません。
配色はハッキリしてちょっと目立つくらいが良いかも。
友禅柄から。
番号を打っておきました。
01「撫子と菖蒲の花の丸に橘」、02「菊柄の檜扇」。
こちらは03「菊柄の誰が袖に桜」、そして04「貝桶に貝合わせ」。
次は05「松、牡丹の薬玉」、06「雪輪に藤」。
無地も必要ではという事で101「濃紫無地」と102「臙脂色の無地」そして103「極小疋田」。
こちらからは古典的な図柄に。
工房でずっと人気を続けている51「フクロウ」と北斎の洒脱な肉筆画52「大黒天と二股大根」。
北斎続きで日本にあれば大人気であったろう53「霊神」と54「登り龍」
この登り龍は関取の真っ赤な着物の素材にした事があります。
左手に白星を持ち、指は三本から皇帝を表す五本指にして。
龍がらみで二つ。
このシートに合わせて作った左側の55「新龍」、右は以前から好評頂いていた56「旧龍」
こちらも馴染みの深い鳥獣戯画。
57「追っかけっこ」と58「弓引き」
そしてお馴染みの元祖風神雷神です。
両方入れると小さくなりすぎたので敢えて一体ずつに。
59「雷神」と60「風神」
写真なので実物と色が多少違いが出る事はご了解願います。
次回は舞楽に関する図柄や染工房 遊ならではの遊にゃん、遊ワンの作品をご紹介します。
こちらのシートの大きさは幅が約10.5cm、高さが約18.5cm。
普通のスマホはこの大きさの範囲内です。
価格は一枚税込800円。
一枚なら送料は定型郵便物84円でお送り出来ます。
お問い合わせは電話または右上のお問い合わせのページからお願い致します。
]]>スマホのクリアカバーは保護用ですが間に楽しい図柄を挟む事が出来ます。
例えば友禅柄であればこんな柄を。
試作中で修正しながら制作しました。
貝桶に誰が袖。
絹の生地なんですが切り抜きやすくする為に紙で裏打ちしています。
その切り抜き手順をご紹介します。
先ずはスマホを紙側に置いて当たりをつけます。
次にハサミ入れ。
当たりより少し内側を切ると収まりが良いですよ。
次にカバーに入れてカバーの上から柄面に当たりを描きます。
カメラ部が突き出ていなかったらスマホを装着すると楽に。
カメラが突き出ている場合は指かマッチ箱程度の箱を下から押し付けるのが良いでしょう。
摘んで表からカット。
当たりの外側を切るつもりで。
カメラ部の上側が細くなっているのでご注意を。
もし切ってしまったらセロテープの補強で大丈夫です。
出来上がり。
他の一台と合わせて。
右の遊にゃんは元々こんな仕上がりでした。
悟りの窓の前で想いに耽る遊にゃんと。
このすごい夏が過ぎると秋ですが赤い紅葉以外に青紅葉も制作中。
蓮の葉傘の遊にゃんも修正を続けています。
こちらは龍と雷神。
右側の雷神には馴染みが無いかもしれません。
この雷神は北斎の肉筆画、日本にあれば重要文化財以上の扱いを受ける一品。
北斎八十八歳の作だそうです。
来週あたり、柄数も増え、修正も進んできたので出来上がったものから紹介していきます。
]]>盆休み台風のお陰で必要な散歩が出来なかったので我が夫婦の宗派である東西本願寺へ散歩がてらに参拝してきました。
先ずは西本願寺から。
西本願寺の系列である龍谷大学の大宮学舎は古くて五つの建物が重要文化財になっています。
コチラは昭和初期の趣があるので帝国陸軍の建物としてロケに使われる事がよくあります。
コチラは玄関門。
大きな催事では開門される事があります。
左側は本願寺幼稚園。
この前の通りを北小路通。
西本願寺の敷地内になるので夜間は通行不可です。
このすぐ東側に国宝の唐門があります。
二年ほど前に修復され極彩色も元通りに。
一日中見ていても飽きないので日暮門とも。
コチラの彫刻は凄いです。
上部では。
まわって西本願寺の境内に入ると一番に目につくのが「水吹き銀杏」。
天然記念物で天明の大火などの大火災から御影堂を水を吹いて守ったと言う謂れがあります。
銀杏では珍しい樹形で株立ちに。
向こう側が国宝のでかい御影堂。
御影堂は屋根もでかいので樋も大きめ。
その水を受ける石の桶は4体の坊さん石像が担いでいます。
コチラは先ほどの唐門の反対側。
柵がこちらの方が低いのでしっかり見学できます。
見事です。
この唐門は聚楽第、または伏見城から移築したと言われていますがもう一つはっきりしません。
桃山時代に作られた事は確かな様です。
唐門の反対側にある大玄関。
この奥には国宝の黒書院との能舞台があります。
その内の北能舞台は日本最古で国宝、南能舞台は時々ファッションショーにも使われる重要文化財です。
西本願寺には唐門に近い彫刻がある鐘楼があります。
柵で近寄れませんが。
この横から覗くとふだ非公開の飛雲閣がチラッと。
三階建の二階と三階。
前には池があり池から入れる入り口も。
その上この飛雲閣にはサウナ風呂まであります。
こちらは聚楽第から移築されたそうで秀吉の豪華を好む人柄が垣間見えて面白い建物です。
年に何度か公開される事がありますが書院や能舞台と一緒で撮影禁止。
意味不明ですが。
東本願寺に向かうと本願寺伝道院があります。
ちょっと異国風ですが基本的には木造建築だそうです。
写真展に使われる事も。
この入り口には面白い狛犬?が。
笑っている獅子みたいです。
この九月にオープンするタイのホテルであるデュシタニ京都。
京都では統廃合された小学校跡地にはいくつもホテルが出来ていますがその中で一番新しいホテルになります。
そして東本願寺。
勇壮な御影堂門、迫力があります。
その南にある阿弥陀堂門。
小さくても豪華です。
御影堂は西本願寺より質素でこちらの方が性に合っているかも。
反対に阿弥陀堂はお東さんの方が豪華、金箔がしっかり目です。
東本願寺のお手洗いは見事な龍から水。
両本願寺ともだだっ広い砂利の広場が鎮座、大きな催事には必要なんでしょうね。
南無阿弥陀仏。
]]>台風が来ましたね。
京都はほぼ暴風雨域に入った様です。
お盆初日の13日は下鴨神社の糺の森で開催中の古書展へ。
毎年恒例のお盆行事です。
先ずは下鴨神社にお詣り、楼門に。
中に入って舞殿が。
左に見えるのが中門、下鴨神社の中枢の神域の入り口です。
中門。
中に入るとそれぞれの干支を祀る社と本殿があります。
国宝の東西本殿前の参拝所が。
本殿は撮影禁止なので遠慮してここから。
本殿の東には橋殿、その川上には太鼓橋。
川には足を浸けた若者が涼しそうです。
底から上がってくる泡が御手洗団子の由来となった御手洗池。
葵祭の斎王代が御祓の儀を行う場所でもあります。
そしてお盆恒例の糺の森古書市。
今年は店舗数が少し減った気がします。
流鏑馬神事の会場としても有名な縦長の広場。
この広場のすぐ側を流れるのが古典にも出てくる瀬見の小川。
こんな小川が千年以上同じ様に流れているのが不思議です。
お羽黒トンボがいました。
14日はお墓参りに。
お寺には大きな菩提樹があります。
声明の伝統を継ぎ小さいながら古くて由緒があるそうです。
中が空洞になった幹を持つ古木ながら今年も実を付けた柘榴。
お釈迦様が人の子を食い殺す鬼子母神に与えたと言われるお話は日本に伝わってから創作された逸話だそうですがお寺には多いそうです。
今日は京都に台風が直撃しそう。
殆どの店も戸締りをしっかりされ風雨に備えられている様です。
皆様お気を付けて。
]]>
8月13日(日)〜16日(水)
21日(月)22日(火)
28日(月)29日(火)
以上よろしくお願い申し上げます。
染工房 遊 店主敬白
]]>
まさに酷暑、暑い砂浜を避けて山でバーベキューを好まれる方が増えたそうです。
それでも浜辺で食べる冷えた西瓜は美味しいですね。
工房の行燈も遊にゃんの夏姿に。
昼行灯です。
夜がこちら。
夜でも熱中症の危険はあります。
OS1と言う飲料を飲んで助かった人も。
水分と塩気他の補給にお気をつけ下さい。
]]>名古屋帯で金更紗の花唐草を染めました。
その工程をご覧下さい。
残念ながら最初の工程「金糸目筒描き」は撮影を逃しましたがその次の蝋伏せからご覧下さい。
ベージュの線が既に仕上がっている筒描きの金糸目。
それに沿って蝋で伏せています。
枝や棘になるところはこれから。
かなり伏せ終わってきました。
細い枝や棘の部分も伏せ終わっています。
蝋は熱の生き物、筆を置いた瞬間にワッと広がります。
それをセーブしながら細い所をうまく伏せるにはちょっと修行が必要です。
太鼓の部分。
地染めの後、揮発水洗や蒸しなどの工程を経て彩色に入ります。
白い所はこれから。
太鼓を拡大して。
彩色が進んでいます。
続いて太鼓の拡大。
彩色が終わり蒸しや水元、それに柔軟湯伸しで染め上がりです。
染め上がった前柄。
太鼓です。
帯らしくちょっとインパクトのある配色で使い回しの効く帯になりそうです。
もう暫くしたら工房で展示する予定です。
]]>同じ日に第57回錦昌亭寄席が開催されます。
山鉾が建つ直ぐ近くで開催。
見物がてらにお越し下さいませ。
まだ席に余裕があります。
私も前回の錦昌亭で八十八さんの名演に聞き惚れました。
お勧めです。
何年振りでしょうか。
祇園祭の山鉾巡行の見物に行ってきました。
京都は最高37.6度を記録する猛暑でしたがほぼ午前中の行事なのでそこまでは。
それでも酷暑、何人かは熱中症で救急車で運ばれたそうです。
「辻回し」の見所、河原町御池は人で溢れて見物不可、地下のゼストを通って西の方へ。
丁度ゼストの階段の光取りの場所があって撮影しやすい所に遭遇しました。
トップバッターは「くじ取らず」の長刀鉾。
山鉾の中で最も古く応仁の乱以前だと言われ、古来順番を決める「くじ」を取らずに先頭を切ります。
鉾の先には長刀、病気を平癒させたなど数々の伝説を生みました。
現在は公開せず代わりに模造の長刀が使われています。
右の白い御幣のすぐ左にお稚児さんが見えます。
現在彼は神の使い、時折この場で舞をご披露されます。
その音頭方。
言わば指揮者、責任は重大で昔は失敗すると命に関わる事があったとも。
辻回しの際は四人で掛かります。
祇園囃子もその時は激しい音頭に。
次に来たのは山伏山。
昔、八坂の法観寺の塔が傾いた時に法力で戻した浄蔵貴所が奈良の大峰山に途峯した姿だと言われています。
そして次が白楽天山。
唐の詩人「白楽天」が西湖の北山に住む「道林禅師」に仏法の核心を問うた所ごく当たり前の答え。
赤子でも知ると言うと八十の老人は「年寄りでも行い難し」と。
この問答がこの山のテーマに。
その次が芦刈山。
謡曲「芦刈」がテーマの山。
貧乏で別れた夫に会いに行くと夫は落ちぶれながら芦売りを生業に。
男は恥じて隠れながら一首、女は返歌と衣類を置いて帰ったと言う。
お次は函谷鉾。
中国戦国時代の孟嘗君が落ち延びる際、早朝の鶏の鳴く音がしないと開けない函谷関で部下に鶏の鳴き真似をさせた所一斉に鳴き出して門が開いたと言う故事に因んでいます。
次に来たのが郭巨山。
「かっきょやま」と読みます。
子は又もうけることが出来るが母はたった一人。
貧乏で親孝行な郭巨が子を山に捨てようとした所、土中から金の斧を発見したと言う故事に因んで。
別名「釜掘り山」とも。
こちらは四条傘鉾。
最も古い形の鉾で平安時代の傘鉾の形態を残しています。
演奏は歩きながら。
所々で止まりますがその時子供達が踊ります。
傘鉾と踊り終わった子供達。
その次が木賊山。
謡曲「木賊」をテーマに。
生き別れた父を探す子が木賊を刈る老人宅に泊まると老人は子と巡り合う為に旅人を泊めていると言う。
その老人が別れた父親だったと言うお話。
こちらは鶏鉾。
鉾の謂れがあまり分からないと言うちょっと不思議な鉾。
御池通北側の日当たりの良さも凄い。
まるで修行の様、鉾の屋根に登っている人はもっと凄すぎ。
胴懸がこちら。
見送は戦国時代に織られたベルギー製のタペストリー。
重要文化財でトロイの王子と妻子が描かれています。
昔、修業時代の得意先の呉服問屋さんがこの鉾の会所だったので何度も鉾に登っています。
昔、油屋さんが多かったので名付いた通り名が油小路。
天神さんを勧請したので油天神山。
紅梅や鳥居も。
次は孟宗山。
親孝行な孟宗が病がちな母の為、母の好きな筍を厳冬の雪の中を探してやっと見つけました。
母に食べさせると病も治ったと言う故事が由来。
この次が霰天神山。
天神さん由来が多いですね。
紅白の梅も。
その次が菊水鉾。
真ん中に菊慈童が能装束の舞姿で。
町内にあった金剛能楽堂に古くからあった「菊水井」に因んで名が付いたそうです。
長寿の井戸だったとか。
唯一烏丸通りから東にある保昌山。
平井保昌は武勇に優れた人で恋した女官から請われた梅の枝を宮中に忍び込んで渡したと言うお話。
この女官こそ後の妻、和泉式部でありました。
一名、花盗人山とも。
こちらも古い鉾の形を残す綾傘鉾。
前に住んでいた隣とその隣の子供さんがこの稚児に。
テレビにも出演していました。
傘はこの後ろにもう一つ。
こちらも歩きながらの演奏です。
現代のブラバンの走りだった様ですね。
今回も最後までは体力的に無理だったので、蟷螂山や船鉾が見られなかったのが残念でした。
]]>七月一ヶ月間に及ぶ祇園祭の日程表をお知らせ致します。
鉾が建ち山も建て始めているので鉾町周辺は賑やかに。
車も大渋滞です。
今夜は宵々々山、今の所雨の心配は少なめです。
祇園祭日程表
7/14〜16:前祭 宵山 屏風祭 各山鉾町周辺
7/15:斎竹建 四条麩屋町 4:30
生間流式包丁 八坂神社 10:00
伝統芸能奉納 八坂神社能舞台 15:00~
宵宮祭 八坂神社 20:00~
7/16:献茶祭 八坂神社 9:00~
石見神楽 八坂神社 18:00~
日和神楽(前祭) 各山鉾町・四条御旅所・八坂神社 23:00~
7/17:山鉾巡行(前祭) 9:00~
くじ改 先頭長刀鉾 四条堺町
神幸祭 八坂神社〜四条御旅所 18:00~
7/17〜23:無言詣り 四条御旅所
7/17〜21:後祭 山鉾建て 各山鉾町
7/20〜21:後祭 曳初め・舁初め
7/21〜23:後祭 宵山 屏風祭
7/23:煎茶献茶祭 八坂神社 9:00~
7/23:琵琶奉納 八坂神社 13:00~
護摩焚き 役行者山 14:00~
オハケ清祓式 八坂神社又旅社 14:00~
日和神楽(後祭) 御旅所 22:00~
7/23:あばれ観音 南観音山 深夜
7/24:山鉾巡行 (後祭) 9:30~
花傘巡行 八坂神社〜市役所 10:00~
還幸祭 四条御旅所〜八坂神社 17:00~
7/25:狂言奉納 八坂神社 11:00~
7/28:神輿洗式 四条大橋 20:00~
7/29:神事済奉告祭 八坂神社 16:00~
7/31:夏越祭 八坂神社内の疫神社 10:00~
こちらが前祭の山鉾配置図。
後祭の配置図。
昨年から大型のお囃子がある「鷹山」が後祭に復帰しています。
両観音山と大船鉾と威勢が良くなったので人が少なめな後祭はお勧めです。
前祭は出陣、後祭は凱旋を意味するので逆回りとなります。
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