伝統を進化させる帯

  • 2019.06.10 Monday
  • 09:31

伝統は進化させてこその伝統。

同じ事の繰返しの中でちょっとしたアイディアやお客様からの要望が進化させるチャンスとなります。

 

ここで紹介するのは既に幻の染となった「一珍」とローケツの進化形「チャンチン」

 

「イッチン」と呼ばれる陶芸の技法があります。

清水焼でも良く使われる「盛り上げ線」で日本伝統の「筒描き」技法が呼び名となっています。

 

友禅で普通に使われる手描友禅の糸目糊は餅米、ゴム、金なんですが、染め技法の「一珍」は小麦粉を主体に布海苔、明晩、石灰をそれぞれの工房のマル秘配分で調合したもの。

乾くと剥がれやすいので糸目を引いた場所から移動出来ません。

なので、糸目や彩色が専門化された時代に取り残されてしまいました。

 

工房ではその一珍糊に色を混ぜる事で色一珍を作り素描代わりにも使っています。

筆とは違った仕上りに。

 

チャンチンとはインドネシアのバティックで使われる極細のローケツ線。

銅で作られた象の鼻の様な器具から描かれる線は極細、筆では表現出来ない細さです。

その細い線を描きだす為に工夫して器具を制作しました。

今回は細い線ではなく点描をメインに。

 

色一珍とチャンチンローで帯を制作しました。

三柄でその一つ目。

拡大すると。

白の点描がチャンチンロー、黒は素描で他の色は色一珍。

普通の素描だと色を重ねると混濁した色になりますが、色一珍は先に置いた方が優先されます。

上の写真でご確認下さい。

 

二つ目。

拡大すると。

四角い焦茶は素描、紺はわざとかすったかの様に素描で。

白の点描と紺の中の白い線はチャンチンロー、色のギザギザは色一珍です。

 

三番目。

拡大すると。

赤茶と紺は素描、紺はかする様に。

点描がチャンチンロー。

縦の中太の短め線が色一珍です。

 

一珍の性格上濃い色には手間が掛かりますが、色はお好み次第。

工芸的な作品なので紬や小紋に最適です。

価格はお問い合わせ下さい。

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