島原:角屋に行きました

  • 2018.06.27 Wednesday
  • 06:36

JUGEMテーマ:旅行

京都の中央市場の東に隠れ家的な名店があります。

寝かして味の深みを持たせるというのではなく、新鮮な魚を食べさせてくれる店。

ランチタイムは見事に期待を裏切る程の質と量がお安く頂けます。

それは「宮武」、分かりにくい場所にあるので少し順番を待つだけで入店出来ます。

今回は三回目でしたが、その帰り道にあの島原「角屋」があります。

何度か訪れたのですがその度に休館だったのが今回は初めて公開中でした。

角屋は花街「島原」の揚屋。

歌舞音曲を提供する場が揚屋とされています。

その昔、六条三筋町(東本願寺北部、五条から六条に掛けて)にありましたが、秀吉の没後現在の島原地区に移転しました。

その移転が大変な騒動だったので島原の乱に見立てて「島原」と名づけられたそうです。

元の位置は我が工房の少し北辺りです。

 

角屋は文化交流の場所として使われる事も多く、俳句の発表会場であったり、親子で食事などを楽しむ事も。

江戸末期には西郷等の志士が使う事もあったのですが、新撰組が使う事もありました。

その痕跡がこちら。

入ってすぐに。

 

建物の中に入って直ぐに目にするのが地下の冷蔵庫。

階段が付いています。

錦市場にも地下水を利用した冷蔵庫がありますが、同じ様なものだったのかも。

勿論、冷蔵庫と言えば台所。

大きな町家風の台所です。

こちらの写真では左端、上の写真では中央にある柱は50cm程の太さ。

二本の新しい柱はこの建築の保存の為に新しく添えられたもの。

 

京言葉で言う「おくどさん」かまどです。

他店から仕出しを受ける事無く料理を提供する場であった事が分かります。

 

こちらは京都で良く見かける箱階段。

 

饗応の席の一つ「網代の間」、天井からその名前が。

床柱は桜でしょうか、立派なもの。

この反対側の襖絵。

長谷川等伯の流れを汲む長谷川等雲作の「唐子の図」、可成り焼け等で劣化しています。

退色を避ける為部屋が暗いので分かりにくいのですが、確かに唐子が描かれていました。

この部屋の隣に、蕪村の描いた重文「紅白梅図屏風」があります。

そちらは撮影禁止。

 

大広間との間に中庭があります。

なかなかの風情です。

こちらには井戸が。

しつらえとしての井戸の様です。

井戸の桶も陶器の様ですが、上にある滑車も織部焼だそうです。

 

大広間には見事な庭園があります。

横に伸びた松は「臥龍の松」太い枝に雨がかからぬ様屋根もしつらえて。

その先。

右奥にあるのは茶室。

その左上には春に見事な花を咲かせる枝垂れ桜。

大広間には茶室が無いと揚屋とは言えないそうで、この大広間には左側に二軒の茶室があります。

 

こちらがその大広間。

新撰組の初代局長「芹沢鴨」が暗殺される前夜、したたかに酔ったのがこの床の間の前だとか。

角屋は重文指定されていますが、この大広間だけ除外されています。

この床の間の付近でボヤがあった為、修復されたのが原因だとか。

この大広間の左にちらっと見えるのがこちら。

宴席で酔った人が酔いを覚ます為の小部屋だとか。

角屋が建った頃、この周辺は田畑だったのでこの部屋から嵐山が見えたそうです。

大広間は二間続きそちらの襖絵が見事です。

上に掛かる扁額は薩摩藩士が書いたものだとか。

 

揚屋は二階へ揚げて接待する所から名づいたそうで、この角屋も二階に宴席場が数部屋あります。

次回はそちらも見学したいものです。

 

直ぐ近くに小説の題名になり、現在も営業中の「輪違屋」があります。

 

角屋が公開されている時期がこちら。

3月15日〜7月18日、9月15日〜12月15日

時間を決めて説明をしてくれます。

費用は1000円。

二階は別途で800円、こちらも時間が設定されていますが、予約があると優先されます。

思っていたより遥かに見事な佇まいでした。

コメント
みごとに残しているのですねぇ。歴史の生き証人に思えます。
目に見えないところで日々メンテナンスされているのでしょう。
頭がさがります。
興味深く拝見しました。
  • 三月うさぎ
  • 2018/06/28 9:15 AM
三月うさぎ様、今晩は。
お身体は大丈夫ですか?
傷みは取れる瞬間に開放されるそうですが。

京都は永く歴史の舞台の中心地でした。
工房の向い辺りも源氏の諸侯の屋敷跡だったり、元島原の跡地だったり。
直ぐ側にある西洞院通は元の本能寺から流れる川筋だったり、すぐ近くの東本願寺の西壁は戦の為の石垣が積まれていたり。
盛衰があるにしても、メンテナンスを続ける事で京都の職人文化が生き続けたのですね。
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