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幻の友禅「一珍染」で帯を:その壱

十年程前でも幻と言われた「一珍」ですが、まだ少ないながら居られました。

現在は全く話題に上ってきません。

 

糸目友禅に使うものは古くは餅米を主成分に蘇芳で色付けした「赤糸目」

炭を細かくしたり、亜鉛末で防染力を高めた「黒糸目」が使われ、現在でも手間の掛かる高級品で使われています。

 

手描友禅が庶民に届く様になったのは、糸目に工程を省けるゴムが使われたから。

白では識別出来ないので揮発水洗で落ちる群青を混ぜたので「青糸目」と言われています。

 

工房では糸目自身に防染力が期待出来ない「金糸目」も使っています。

お洒落感が高いので人気があります。

 

さて「一珍」に使う糊は何なのか。

それは小麦粉をメインにした糊。

乾燥すると割れたり剥がれたりするので、糸目を置く同じ場所で彩色しなくてはなりません。

糸目や彩色が分業された京都のシステムが一珍を衰退させたのです。

 

先ず「一珍」糸目を見て頂きましょう。

一珍糊自体は引き染に耐えられないので、薄地又は蝋や糊で白抜きした濃地を使います。

 

今回は蝋で伏せた帯地。

拡大すると。

外側の線や点は工房独自のチャンチン蝋の糸目。

蝋は既に除去し、白く上がっています。

 

もっと拡大すると。

白く盛り上がっているのが「一珍糊」、黒い線は青花の下絵です。

 

そして面白いのがこちら。

先の糸目とは色が違っています。

拡大。

一珍糊に染料を混ぜ「色一珍」で筒描きしています。

使っている生地は濱縮緬、ゼンマイ入り紬です。
この後彩色に入りますがそれは次回に。

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