聞いた事あります?「ダンマル」

  • 2009.09.03 Thursday
  • 22:31
ローケツの着物は皆さんご存知ですね。

ローケツは大きく分けて糊でも使われる堰出しと上から染め付ける被せローケツに分かれます。

堰き出しは糊の堰出しと同じく堰した蝋の間を彩色していく友禅技法です。
被せローケツとは奈良時代の臈纈と同じで蝋を筆等で置いた上から染め付ける事を言います。
歴史があるんです。

ローケツでは生地に付いた蝋の厚さで防染力が変ります。
薄ければ上から浸透して染めた色が被ります。
その厚さに寄って。
蝋は熱の生き物ですから冷えれば上から被せた蝋は上にたっぷりと盛り上がるので防染力は極端に上がって染め上げる染料を弾いてしまいます。

その点、ダンマルは木の脂(ヤニ)を揮発で溶かしたもの。
蝋の様に一瞬にして固形する事はありません。
ですから、上から大きく刷毛を使って広げていってもその厚さは滑らかに変化します。
ぼかした様に。

下染めをした生地にダンマルを刷毛で立体感を付けながら生地全体を描き上げていきます。
そして今度は上から濃い色で染めると刷毛で描いたムラが味となって出てくるのです。

ダンマルを揮発水洗して洗い落とすとこんな風になります。
ダンマルアップ
いわば染めムラが柄。
反物では。
ダンマル1
刷毛で厚さの変化がそのまま出ているのが分かります。

一般にはとても事故の危険が多い染め方なのでこの染め方をやる事はありません。
被り具合がちょっとした手の具合や気温湿度が変化する事がおおいからです。
刷毛や筆の含み具合で微妙に変化する為、人間の技では処理しきれない神様頼みの部分があります。

今回は上出来。
もう一つの色違い。
ダンマル2
この濃度の濃淡が手の動きの跡なんです。

上もの柄はありませんが、この手で描いた染ムラが柄そのものという珍しい小紋です。
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