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遊そぞろ

京町家 染工房 遊のブログ

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ちゃんちんローケツの帯:着姿

チャンチンというのはインドネシアの民芸の技法、と言っても芸術と言えるほどの高度な熟練が必要です。

小さなぐい飲みの様な金属の器に象の鼻の様な細い管をつけた金具が特徴。

そこから引き摺り出される細い蝋の線や点が芸術性を生み出します。

言う所の「バティック」です。

バリ島など、インドネシアに発注して着物などに使われる事がよくあります。

 

先ず気候が違うので同じ技法は使えませんが、工房では独自の技術で細い線や点描をローケツで染める事に成功しています。

その技法で六通の更紗を染めました。

 

先ず、ベージュ色で染めていますが、分かるでしょうか?

柄の外側のはみ出しや線、点が黄色目です。

その後にチャンチンローケツの線と点描。

ベージュの色の上からグレーを素描風に染め、濃い部分はそれから彩色しています。

拡大すると良く分かります。

仕事風景は公開できませんが、工程は分かって頂けると思います。

帯にこれほど時間を掛けて良いのかとも考えましたが、敢えて贅沢な六通にしました。

 

この帯を仕立て上げ、工房の人形姫に。

着物は単衣の位置付け小紋、もちろん手描きの小柄友禅「ふくら雀」です。

半襟は薄い鼠の疋田、帯揚げは薄藤の無地。

前姿。

 

後姿。

 

最高級の濱の古代縮緬を使って、仕立て上げると価格は69,000円となります。

 

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檜扇の振袖:着姿拝見しました

お客様から振袖の着姿写真を頂きました。

公開のご了解を得たのでご披露します。

 

折角なので彩色などの工程も御覧下さい。

地色は濃度と深みを抑えた明るめの緋色。

図柄は古典の象徴の様な「檜扇」紐房は暴れ気味に。

生地は濱縮緬、南久さんの「雲影」

糸目は友禅らしい白糸目に。

糊で伏せた白い部分を彩色しています。

手前が上前部分。

近づいて。

こちらは右前の袖。

 

もう少し彩色が進んで。

手前が左胸、向うが上前です。

近づいて。

京友禅らしい暖かな配色ですが、ご希望の通り優しい色合いに。

 

彩色が終わると、大きい場面ではありませんが摺疋田も入ります。

三枚型の型紙を使って既に終え、縁の目消しをしています。

 

拡大です。

疋田の縁に目消しが入ると質感がグッとあがります。

 

仕上げの蒸しや揮発水洗、柔軟整理が終わると箔の加工。

艶消しのちぎり箔で。

 

そしてこちらが着姿です。

袖を見える様にされたのはご本人のご希望、写真屋さんが撮った事のないポーズだとか。

既に何度か御召し頂き、お茶会の皆様などお誉めの言葉を頂かれたそうです。

喜んで頂けたのは染屋冥利に尽きます。

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雲立涌の初着と付下:記念写真

お客様のこだわられたのは「雲立涌」

立涌は縁起の良い柄だと知っておられたのかもしれません。

鯉が龍に昇華する様に、ハマグリが年を経て昇華したものを「蜃しん」と言います。

その蜃が気を吐く様を立涌に表しています。

縁起の良い所以です。

その気が楼閣を描くと考えられたのが蜃気楼です。

 

その立涌に雲を配してより縁起の良い柄になったのが「雲立涌」という訳。

お宮参りの記念写真を頂いたのでご覧下さい。

公開のご了承を得ています。

 

赤ちゃんです。

初着は雲立涌に藤、牡丹に菊を散らしています。

しっかりとしたお顔はこれからが楽しみ。

 

お家族のお写真も頂戴しました。

お兄ちゃんは以前に五つ参りでご紹介しています。

唐獅子の羽織や金箔の袴も工房の作品です。

 

このご家族にはおばあ様に当たる方からのご注文なんですが、雲立涌の付下を一緒にご注文頂いています。

その写真も頂きました。

後姿から。

見事な着姿です。

着物のおかげで細っそり見えると仰って頂きました。

有難いですね。

 

上前の柄がこちら。

「雲立涌に鳳凰」

雲は上と下で濃淡をつけています。

 

そして前からの着姿。

 

この図柄に合わせた注文頂いた手描き友禅のネクタイとトートバッグはこちらのブログでも紹介しました。

こちら

 

来月に「お食い初め」があるので絽の生地で初着を制作中です。

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スマートフォン入れが出来ました

メガネ入れは既にブログで紹介していますが、お客様の要望からよく似たスマートフォン入れを作ってみました。

表の生地は勿論、裏も無地の絹、二重に縫製しています。

 

こちらは北斎の肉筆画で左は「二股大根を担いだ大黒天」右は「雷神」

北斎には風神の画もありますが、雷神図は既に日本にはないので何年かに一度里帰りを待つしかありません。

宗達の雷神は少し漫画的ですがこちらは恐ろしくて絵画的。

惚れ惚れする作品です。

 

こちらは小物用に作った小紋柄、そして同じく北斎の龍図。

 

フクロウと影から手毬にちょっかいを出す黒猫。

フクロウの反対側は後ろ向きになっています。

 

メガネ入れにスマホを入れようとするお客様が何人も居られたのですが、ちょっと無理でした。

そんな訳で、大きめに作り入る様にしました。

 

大きさは縦が約17.5cm、横は9cmですが横の伸縮性があります。

価格は950円です。

 

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親から娘へ贈る誂えの帯

結婚を直前にしたお嬢様を持つお母様から染帯の依頼が来ました。

嫁入りのお着物には黒っぽい大島紬、その着物に似合う帯です。

大島独特の風合いが漂う良い着物、年齢を問わない優れものでした。

地味目と言えば地味目ですが若いからこそ似合うとも言えます。

 

大島にはどちらかというと紬生地を使った更紗系の帯が似合います。

そんな話を進めていましたが、工房で提案している「十三参り着物」のサンプルの中に「吊り雛」を発見されました。

吊り雛はお母様の故郷の郷土玩具、娘に贈る帯として最適と考えられたのです。

 

生地も普通なら紬系が似合うのですが、吊り雛は言わば古典柄、丹後縮緬の紋意匠「鱗柄」を選ばれました。

配色のご相談もメールで何度もやり取りして生地に取り掛かりました。

その彩色場面です。

手鞠は糸手鞠をメインにお好きな蝶などを吊り雛に。

スキューバーダイビングがご趣味だとか。

関東腹に海中で出会うと運が良いという「ナンヨウハギ」、お太鼓には「ニモ」こと「クマノミ」と目出度い「鯛」も加えています。

 

出来上がった帯を着用頂きました。

ご了解を得たのでご紹介します。

お母様と一緒に。

小粋な大島紬が似合って居られます。

ぼかしても分かる美しいお顔が輝く様に。

 

後姿を続けて。

お太鼓と垂れの間にはお名前も入っています。

 

もう一度前から。

お母様は一度は着物の「お誂え」をしてみたかったそうです。

その夢がお嬢様への贈り物で実現しました。

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売れてます:はんなり半襟

以前紹介した事のある「はんなり半襟」が好評です。

白地を含めて淡い地色にはんなりとした図柄がやさしく顔を引き立たせてくれます。

 

新柄、新色を作ったので御覧下さい。

左は「糸手鞠」右は「橘」

 

左は「三羽千鳥」右は「雪輪」

 

左は「瓢箪に盃」右は「露芝」クリームイエローに見えますが白地です。

 

左は「五羽千鳥」右は「鶴シルエット」

 

左は「音符」右は「隈取り」白地です。

 

左は「藤」右は「光琳水」

 

最後は一番人気の「雪輪」

左二つは上の雪輪と同じく白抜きにして晴れやかさを演出、一番右の雪輪は控えめに白抜きしていません。

 

価格は1,200円。

もちろん正絹、それぞれ一枚ずつ制作しています。

 

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「碧空に舞う鶴」の訪問着

昨年末頃、染めさせて頂いた「鶴」の訪問着を着用頂きました。

お出かけに合わせ、次のお着物の相談を兼ねて工房へのご訪問です。

 

こちらを御覧頂く前に、鶴のお着物の前に染めた「雪持ち松」のご着用写真を御覧下さい。

つい先日お送り頂きました。

何度もご相談し、お客様と一緒に染め上げたお誂えでしか存在しない着物です。

白地に花紺のぼかし、金銀箔の霞に鉄紺の雪持ち松を配しています。

後姿。

黒と金の市松の帯が映えています。

 

そして「碧空に舞う鶴」の訪問着もお誂えならでは着物に。

仕立前の反物しか見ていなかったのですが、着姿は見事でした。
工房前で着姿を撮影、ご了解を得たので公開致します。

前から。


後からは。

碧空に舞う鶴と地上で舞遊ぶ群鶴図。


四方の袖にもそれぞれ柄付け、バックに金箔の光琳水を配しています。

すれ違った人は必ず振り返るであろう着物になりました。

 

こちらのお客様の着姿は何度もこちらのブログで紹介しています。
なので良くご存知かも知れません。
誂えでしか存在しない着物ばかりですが、それを着用して輝く程似合うのはご本人の個性が光り輝いているからに他ありません。

 

次の着姿が楽しみです。

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手描きの日傘:誕生

手描きでしかも絹素材の日傘ができました。
発売を記念して特別価格で提供します。

 

先ず一つ目。
「蔦」をローケツと素描で、生地を三段に縫い合わせてモダンに。
金泥描きも加えています。

 

次は一番最初に試作した「猫写楽」
手描で細密に仕上げています。


三番目は馴染みのある「萩」
ローケツと素描で。


その次が「恋する猫ちゃん」
メルヘンな図柄に。


花びらもハートな形に。


ラストは「蔓草」

ローケツでも珍しいチャンチン点描も使用、素描も入れて。

 

日焼けの少ない染料を使用。
傘の骨の長さは50cm、店頭価格は8,800円(税込送料別途)です。

 

お問合せやご注文はお電話又はホムペのお問合せのページからお願い致します。

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親娘で友禅の染帯を

工房では親娘で着物や帯を染めて頂くお客様が居られます。
そのお二人の着姿写真を頂きました。
共に古典的で京風配色の染帯です。

先ずはお母様。
ストロボ発光で生地が光っていますが、素材は塩瀬です。

松竹梅、特に松をメインにした図柄。
お着物は桜の様な花に見えますが、デフォルメした雪輪。
中心には疋田が入っています。

 

ポップなポスターと和洋のマッチングが絶妙。


お太鼓です。

松竹梅と宝尽くしは定番のテーマですが、珍しいのは鯛。
お客様のご希望で入っています。
白糸目の手描友禅、一部に摺疋田も。

 

こちらはお嬢様。
浅草へ行かれたときのスナップ。
帯の前を良く見える様に薄羽織を拡げて撮影して頂いています。
こちらは関西腹、笛と笛袋も古典柄として工房でもよく使います。

ぼかしていてもお顔が美しいと分かります。

 

こちらは別の日に撮影されたもの。
こちらは関東腹。

大きな「丁字」がポイントになっています。
写真では見えませんが小さな兎も横に鎮座しています。
着物は疋田入りの橘の小紋。
この着物に合う様に予め写真を拝借していました。

 

お太鼓です。

花扇、投扇興の蝶、笛がモチーフになっています。

 

双方ともお着物は工房作品ではなく某有名店の作品。
和の極みである古典柄に、晴れやかさを表現した京風の配色はいつまでも着物の王道と言えるでしょう。

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初着、着物繋がりのバッグとネクタイ

もう直きお産まれるお孫様のお宮参りに使う初着をご注文頂きました。

図柄のご希望は雲立涌に花、牡丹、藤に菊の三種。

初着には珍しい雲立涌はご自身のお好みの柄だとか。

宮参りに参列するご本人も雲立涌繋がりで、花を鳳凰に替えて小豆色の付下を注文頂きました。

 

お宮参りには後二人の女性と三人の男性が列席されます。

その五人の方に着物と関連した小物も依頼されました。

三人の男性には鳳凰のネクタイ。

左から濃い紫、深い臙脂、紺。

細密なのでぼかしにも一苦労がありましたが良く仕上がった様です。

 

二人の女性は高年齢だそうですが、持ち物なら多少派手目が良いかと、こんな風なトートバッグを。

一つ目は紺。

もう一つは黒地。

勿論すべて正絹で手描友禅。

生地に入った光琳水の地紋が質感を更に上げています。

トートバッグの裏は補強を考えて打ち掛けに使うラメ入り生地を使っています。

トートバッグの大きさはA4サイズ。

 

届いたお客様から頂いたお喜びの言葉は何よりの贈り物でした。

お宮参りのお写真が届くと良いですね。

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